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公開：2025-03-11

株式会社ゼロボードのZeroboard for batteriesがOuranos Ecosystem接続アプリとして認証取得、自動車・蓄電池業界のデータ連携基盤を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Zeroboard for batteriesがOuranos Ecosystem接続アプリとして正式認証を取得
• 自動車・蓄電池業界向けCFP算定アプリケーションの提供強化
• 欧州電池規則対応とトレードシークレット保護の両立を実現

Zeroboard for batteriesのOuranos Ecosystem正式認証取得について

株式会社ゼロボードは、自動車完成車・蓄電池メーカーとそのサプライヤー向けアプリケーション「Zeroboard for batteries」が、Ouranos Ecosystemとの相互接続アプリケーションとして正式認証を2025年3月10日に取得したことを発表した。経済産業省が主導するOuranos Ecosystemは、サプライチェーンのデータ連携基盤として、欧州電池規則で求められる製品カーボンフットプリントのデータ連携を可能にするものだ。^[1]

一般社団法人自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センターから付与された認証は、アプリケーション認証プログラムAに分類されており、提供するCFP算定アプリケーションがガイドラインに従って基盤上で安全かつ安定して相互接続できることを保証している。この認証は2025年3月10日から2027年3月9日までの期間有効であり、基盤接続に必須の要件となっている。

Zeroboard for batteriesは、欧州電池規則に対応するための包括的なソリューションとして、製品カーボンフットプリントの算定機能を提供している。今後は人権・環境デューディリジェンスの管理やデジタルパスポートなどの機能も実装予定であり、Ouranos Ecosystemとの接続によってサプライチェーンでの効率的なデータ連携を実現していく方針だ。

Zeroboard for batteries認証取得の概要

カーボンフットプリント（CFP）について

カーボンフットプリントとは、製品やサービスのライフサイクル全体における温室効果ガス排出量を算定し、CO2換算で表したものを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 製品のライフサイクル全体での環境負荷を定量的に評価可能
• サプライチェーン全体での排出量の可視化と削減に貢献
• 国際的な環境規制への対応と企業の環境戦略立案に活用

欧州電池規則では、バッテリー製品のカーボンフットプリント算定と開示が義務付けられており、自動車・蓄電池業界において重要な指標となっている。Zeroboard for batteriesは、このCFP算定をサポートし、業界標準のデータ連携基盤との相互接続性を確保することで、効率的なデータ管理と規制対応を支援している。

Zeroboard for batteriesの認証取得に関する考察

Zeroboard for batteriesの認証取得は、自動車・蓄電池業界におけるサプライチェーンデータ管理の標準化に向けた重要な一歩となっている。Ouranos Ecosystemという共通基盤を通じて、企業間でのデータ連携が円滑になることで、欧州電池規則への対応負荷が軽減され、業界全体の競争力向上につながることが期待できるだろう。

今後の課題として、サプライチェーン全体でのデータ標準化やセキュリティ確保が挙げられる。特に中小企業を含むサプライヤー各社のデータ管理体制の整備や、国際的なデータ規格への対応が重要になってくるため、Zeroboard for batteriesには包括的なサポート体制の構築が求められるだろう。

将来的には人権・環境デューディリジェンスやデジタルパスポートなど機能の拡充が予定されているが、これらの新機能を効果的に統合し、ユーザビリティを維持しながら規制要件に適合させていく必要がある。業界のデジタルトランスформーションを支える基盤として、さらなる進化が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「Zeroboard for batteries」、Ouranos Ecosystem接続アプリケーションとして第一陣で正式認証を取得 | 株式会社ゼロボードのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000193.000087068.html, (参照 25-03-11).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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