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公開：2025-03-11

FUJIがCybord社とパートナーシップを締結、AIによる電子部品の品質管理機能を実装システムに追加し製造品質の向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• FUJIがCybord社とパートナーシップを締結し品質管理機能を強化
• AIを活用した画像解析で電子部品の真贋判定と不良検出が可能に
• IPC APEX EXPO 2025でFUJIブースにて新機能を紹介予定

FUJIとCybord社の協業による電子部品実装システムの品質向上

株式会社FUJIは連結子会社のFuji America Corporationを通じて、AI技術と電子部品のビッグデータを活用した分析ソリューションを提供するCybord社と2025年1月にパートナーシップを締結した。両社の協業により、FUJIの電子部品実装ロボットを制御する実装システムに、電子部品の真正性分析機能が追加され、不良品や偽造品のリスク低減が可能になるのだ。^[1]

サプライチェーンの流動性増加に伴い、電子部品の模造品や低品質部品の流通リスクが高まっている状況を受け、製造現場での品質管理の重要性が増している。この課題に対応するため、FUJIはCybord社のAI技術を活用し、実装時の吸着画像を用いた電子部品分析ソリューションの提供準備を進めているのだ。

新たに追加される品質管理機能は、約50億個の部品データベースを活用し99.9%の精度で部品を識別することが可能である。SMT工程において、FUJIの実装機内で撮影された電子部品のリアルタイム画像を解析し、不具合や偽造品を高精度で検出することで、製造現場の安定性と信頼性向上を実現するだろう。

FUJIとCybord社の品質管理ソリューションの特徴

リアルタイム画像解析について

リアルタイム画像解析とは、画像データをリアルタイムで処理し、即座に分析結果を提供する技術のことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• データの取得から分析まで遅延なく処理が可能
• 連続的なモニタリングと即時の異常検知が実現
• 製造プロセスにおける迅速な品質管理を実現

FUJIとCybord社の協業では、電子部品実装時に撮影される部品画像をリアルタイムで解析し、高精度な品質管理を実現している。SMT工程における部品の真正性確認や不良品検出において、製造ラインを止めることなく連続的な検査が可能となり、生産性と品質の両立を図ることができる。

FUJIとCybord社の協業に関する考察

AIを活用した電子部品の画像解析技術は、製造業における品質管理の革新的なソリューションとなる可能性を秘めている。リアルタイムでの部品検査により、不良品の早期発見と製造ラインの効率化が実現し、製造コストの削減にも貢献することが期待できるだろう。

今後の課題として、AIモデルの継続的な学習と更新による精度向上が挙げられる。新しい電子部品や偽造手法への対応が必要となり、データベースの拡充とAIモデルの改善が重要になってくるだろう。

将来的には、この技術をベースにしたスマートファクトリーの実現が期待される。製造プロセス全体のデジタル化とAI活用により、より高度な品質管理と生産効率の向上が可能となり、製造業の持続的な発展に貢献することが見込まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ロボットメーカーのFUJI、Cybord社のAIソリューションと連携し、自社開発の実装システムの機能拡張により電子機器製造の品質を向上 | 株式会社ＦＵＪＩのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000101249.html, (参照 25-03-11).

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