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【CVE-2025-0469】WordPressプラグインForminator 1.39.2にXSS脆弱性、Contributor権限で任意のスクリプト実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Forminator 1.39.2以前にXSS脆弱性が発見
  • Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
  • スライダーテンプレートデータに関連する入力検証の不備

WordPressプラグインForminator 1.39.2のXSS脆弱性

Wordfenceは2025年2月27日、WordPressプラグイン「Forminator Forms – Contact Form, Payment Form & Custom Form Builder」のバージョン1.39.2以前に深刻な格納型XSS脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は入力値の検証と出力のエスケープ処理が不十分であることに起因しており、攻撃者による悪意のあるスクリプトの実行を許してしまう可能性がある。[1]

脆弱性の影響を受けるのはContributor以上の権限を持つユーザーで、スライダーテンプレートデータを介して任意のWebスクリプトを注入することが可能となっている。この脆弱性は【CVE-2025-0469】として識別されており、CVSSスコアは6.4でMedium(中程度)と評価されている。

脆弱性の発見者はAsaf Mozesで、wpmudevが開発するForminatorプラグインのコードベースにおいて、特にforminator-form.jsファイルの888行目付近に問題があることが指摘されている。この脆弱性により、攻撃者は悪意のあるスクリプトを含むページを作成し、そのページにアクセスした一般ユーザーの環境で不正なスクリプトを実行させることが可能となる。

Forminator 1.39.2の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-0469
脆弱性の種類 格納型クロスサイトスクリプティング
影響を受けるバージョン 1.39.2以前のすべてのバージョン
CVSSスコア 6.4(Medium)
必要な権限 Contributor以上
問題箇所 スライダーテンプレートデータの処理

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証不備や出力のエスケープ処理の不備により発生
  • 被害者のブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃が可能

格納型XSSは特に深刻な脆弱性として知られており、攻撃用のスクリプトがサーバーに保存される特徴がある。Forminatorの脆弱性もこの格納型XSSに分類され、Contributor以上の権限を持つユーザーがスライダーテンプレートデータを介して任意のスクリプトを注入できる状態となっている。

Forminator脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性があり、特にContributor権限で悪用可能な本脆弱性は深刻度が高いと言える。プラグインの開発者は入力値の検証と出力のエスケープ処理を徹底的に見直し、セキュリティ対策の強化を図る必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューやペネトレーションテストの実施が重要となる。特にユーザー入力を扱うフォーム機能では、XSS対策を含む包括的なセキュリティ対策の実装が不可欠だ。

Forminatorは多くのWordPressサイトで利用されている人気プラグインであり、早急なセキュリティパッチの提供が望まれる。また、ユーザー側でもContributor権限の付与には十分な注意を払い、信頼できるユーザーのみに権限を与えるなどの対策が必要となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0469, (参照 25-03-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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