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【CVE-2024-13719】PeproDev Ultimate Invoice 2.0.8以前に脆弱性、個人情報漏洩のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • PeproDev Ultimate Invoice 2.0.8以前にIDORの脆弱性
  • 未認証の攻撃者が注文情報にアクセス可能
  • 個人情報漏洩のリスクが存在

WordPressプラグインPeproDev Ultimate Invoiceの脆弱性

WordPressプラグインPeproDev Ultimate Invoiceにおいて、バージョン2.0.8以前に深刻な脆弱性が発見され、2025年2月19日に公開された。この脆弱性は請求書ビューアーにおける不適切な直接オブジェクト参照(IDOR)に起因しており、ユーザー制御キーの検証が不足していることが原因となっている。[1]

この脆弱性により、認証されていない攻撃者が完了済み注文の請求書情報にアクセスすることが可能となっており、ユーザーの個人情報が露出するリスクが存在している。CVSSスコアは5.3(MEDIUM)と評価され、攻撃元区分はネットワークで、攻撃条件の複雑さは低いとされている。

この脆弱性は【CVE-2024-13719】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは認証の欠如(CWE-862)に分類されている。脆弱性の発見者はTim Coenで、WordfenceのThreat Intelligenceチームによって詳細な分析が行われ、公開されている。

CVE-2024-13719の詳細まとめ

項目 詳細
影響を受けるバージョン 2.0.8以前の全バージョン
CVSSスコア 5.3(MEDIUM)
CWE分類 CWE-862(認証の欠如)
脆弱性の種類 不適切な直接オブジェクト参照(IDOR)
攻撃の複雑さ 低(Low)
発見者 Tim Coen

不適切な直接オブジェクト参照について

不適切な直接オブジェクト参照(IDOR)とは、アプリケーションが内部的に使用するオブジェクトを直接参照できてしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザー入力値による直接的なリソースアクセス
  • 適切なアクセス制御の欠如
  • 認証・認可のバイパスが可能

IDORの脆弱性は、Webアプリケーションにおいて深刻なセキュリティリスクとなっており、特に個人情報や機密データを扱うシステムでは重大な影響をもたらす可能性がある。PeproDev Ultimate Invoiceの事例では、未認証の攻撃者が完了済み注文の請求書情報に直接アクセスできてしまう問題が存在しており、ユーザーの個人情報が漏洩するリスクが確認されている。

PeproDev Ultimate Invoice脆弱性に関する考察

この脆弱性の発見は、請求書管理システムにおけるセキュリティ設計の重要性を再認識させる重要な事例となっている。特にWordPressプラグインのセキュリティ管理において、認証機能の実装が不十分であることが明らかとなり、同様のプラグインの開発者にとって貴重な教訓となるだろう。

今後の課題として、プラグイン開発者はユーザー制御キーの適切な検証メカニズムの実装と、アクセス制御の強化が必要となっている。特に請求書情報のような機密性の高いデータを扱うシステムでは、多層的な認証システムの導入や、アクセスログの詳細な監視体制の構築が望まれる。

また、WordPressエコシステム全体として、プラグインのセキュリティ審査基準の見直しと強化が必要となるだろう。セキュリティ専門家による定期的なコード監査の実施や、脆弱性報告制度の整備など、より包括的なセキュリティ対策の確立が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13719, (参照 25-03-14).
  2. Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html

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