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公開：2025-03-15

モースマイクロがMM8102 Wi-Fi HaLowチップを発表、欧州IoT市場での長距離通信と低消費電力を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• モースマイクロがMM8102 Wi-Fi HaLowチップを発表
• 欧州・中東向けに超低消費電力・長距離通信を実現
• 最大8.7Mbpsのスループットを提供し規制要件に完全準拠

モースマイクロがMM8102 Wi-Fi HaLowチップを発表し欧州IoT市場に参入

モースマイクロは2025年3月14日、欧州および中東地域におけるIoTの大規模展開向けに設計された新しいWi-Fi HaLow SoCであるMM8102の提供を開始したことを発表した。MM8102は既存製品のMM8108の低消費電力版として開発され、256QAM変調で1MHzと2MHzの帯域幅を提供することでLoRaWANネットワークの速度を大幅に上回る最大8.7Mbpsのスループットを実現している。^[1]

サブGHz帯のISMバンドを利用するMM8102は、従来の2.4GHz、5GHz、6GHzのWi-Fiネットワークと比較してより広い到達範囲と優れた信号透過性を実現している。EMEAにおける高速・長距離IoT接続の新たな基準となるMM8102は、欧州および世界の規制要件を完全に満たすことで、IoT機器メーカーの開発プロセスを大幅に簡素化することが可能だ。

欧州向けに最適化されたMM8102は、1MHzと2MHzの帯域幅、16dBmのEIRPをサポートし、デューティサイクル制限を完全にサポートすることでEUの無線規制への完全な準拠を保証している。スリープ時間を大幅に延長し超低消費電力を実現することで、バッテリー駆動アプリケーションに最適な性能を発揮することが可能になった。

MM8102 Wi-Fi HaLowチップの主要機能まとめ

モースマイクロの詳細はこちら

Wi-Fi HaLowについて

Wi-Fi HaLowとは、IoTデバイス向けに開発された長距離・低消費電力のWi-Fi規格であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• サブGHz帯を使用し従来のWi-Fiより広範囲な通信が可能
• 低消費電力設計によりバッテリー駆動デバイスに最適
• 既存のWi-Fiインフラとの互換性を維持

Wi-Fi HaLowは従来のWi-Fi規格と比較して10倍の通信距離と100倍のカバレッジエリアを実現することが可能である。この特性を活かし、スマートシティや産業用IoT、スマートメーター、物流、大規模センサーネットワークなど、様々な分野での活用が期待されている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「モースマイクロ、MM8102 Wi-Fi HaLowチップを発表、IoTの新しい波を後押し | Morse Micro PTY. LTD.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000096406.html, (参照 25-03-15).

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