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【CVE-2025-2620】D-Link DAP-1620に認証回避可能な重大な脆弱性、サポート終了製品のため早急な対策が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • D-Link DAP-1620の認証ハンドラに重大な脆弱性
  • リモートから攻撃可能なスタックベースのバッファオーバーフロー
  • サポート終了製品のため緊急な対応が必要

D-Link DAP-1620 1.03のスタックベースバッファオーバーフロー脆弱性

D-Link DAP-1620 1.03において、認証ハンドラのmod_graph_auth_uri_handler機能に重大な脆弱性が2025年3月22日に公開された。この脆弱性は認証ハンドラのストレージコンポーネントに影響を与え、スタックベースのバッファオーバーフローを引き起こす可能性があるため、リモートからの攻撃が可能となっている。[1]

この脆弱性はCVSS 4.0で9.3、CVSS 3.1で9.8という極めて高い深刻度のスコアが付与されており、認証不要でネットワーク経由での攻撃が可能となっている。攻撃者は特別な権限を必要とせず、ユーザーの操作も介することなく攻撃を実行できるため、極めて危険な状態となっている。

特に重要な問題として、この脆弱性の詳細が既に公開されており、攻撃に利用される可能性が高い状態となっている。さらにD-Link DAP-1620 1.03はサポートが終了した製品であるため、製造元からのセキュリティパッチの提供は期待できない状況だ。

D-Link DAP-1620の脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受ける製品 D-Link DAP-1620 1.03
脆弱性の種類 スタックベースのバッファオーバーフロー
CVSS 4.0スコア 9.3(Critical)
CVSS 3.1スコア 9.8(Critical)
攻撃の前提条件 認証不要、リモートから実行可能
脆弱性の状態 詳細が公開済み、攻撃可能

スタックベースのバッファオーバーフローについて

スタックベースのバッファオーバーフローとは、プログラムのスタック領域に割り当てられたバッファの境界を超えてデータを書き込むことで発生する脆弱性である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • プログラムのスタック領域を破壊し、意図しない動作を引き起こす可能性
  • 攻撃者による任意のコード実行につながる危険性
  • メモリ破壊によるシステムクラッシュやデータ漏洩のリスク

D-Link DAP-1620の脆弱性では、認証ハンドラのmod_graph_auth_uri_handler機能においてスタックベースのバッファオーバーフローが発生する。この脆弱性はCWE-121(Stack-based Buffer Overflow)とCWE-119(Memory Corruption)に分類されており、メモリの整合性を損なう重大な問題となっている。

D-Link DAP-1620の脆弱性に関する考察

D-Link DAP-1620の脆弱性が特に深刻なのは、認証を必要とせずにリモートから攻撃可能という点と、既にサポートが終了した製品であるという二重の問題を抱えていることだ。このような状況下では、攻撃者による悪用のリスクが極めて高く、ネットワークセキュリティ全体に重大な影響を及ぼす可能性がある。

この脆弱性に対する現実的な対策として、影響を受ける機器の即時交換やネットワークからの隔離が推奨される。特にインターネットに直接接続されている環境では、ファイアウォールによるアクセス制限や、より安全な代替製品への移行を検討する必要があるだろう。

長期的な観点からは、IoT機器のセキュリティライフサイクル管理の重要性が浮き彫りとなった。製造元には脆弱性発見時の迅速な対応体制の整備が求められ、ユーザー側も定期的なセキュリティアップデートが提供される製品を選択することが重要だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2620, (参照 25-03-28).
  2. 2040

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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