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公開：2025-03-27

三菱UFJ eスマート証券がNew Relicを導入、証券取引システムの監視体制を強化し運用効率が向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 三菱UFJ eスマート証券がNew Relicを導入しシステム監視を強化
• 全技術者がシステム状態とログを確認できる体制を確立
• 障害検知と対応能力が大幅に向上し運用効率化を実現

三菱UFJ eスマート証券のNew Relic導入によるシステム監視強化

三菱UFJ eスマート証券は2024年2月からオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」の本格導入を開始し、証券取引システムの監視体制を強化した。New Relicの導入により、多種多様な外部システムとフロントエンド機能が複雑に連携する新スマホシステムの状態把握が容易になり、システム障害への対応能力が向上している。^[1]

同社は2023年11月からNew RelicのPoC（概念実証）を実施し、新スマホシステムから導入を開始した後、投資情報ツール「kabuステーション」や法人向けAPIサービス「kabu.com API」へと監視対象を拡大している。ユーザー数とデータ転送量ベースの料金体系が採用され、多数のステージング環境も含めた包括的な監視が実現可能になった。

New Relicの導入により、システムの開発・運用に携わる全技術者が共通のプラットフォームを通じてシステムの状態やログを確認できるようになり、外形監視も社内で効率的に完結できる体制が整備された。今後は障害の早期発見に向けたアラート活用を進め、さらなる運用効率の向上を目指している。

New Relic導入の効果まとめ

三菱UFJ eスマート証券の導入事例の詳細はこちら

オブザーバビリティについて

オブザーバビリティ（可観測性）とは、システムの内部状態を外部から観測・理解可能にする特性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• システムの状態をリアルタイムで可視化
• 障害原因の特定と対応の迅速化が可能
• パフォーマンスのボトルネックを早期発見

三菱UFJ eスマート証券の事例では、オブザーバビリティプラットフォームの導入により、複雑な証券取引システムの状態把握が容易になった。システム開発・運用に携わる全技術者がシステムの状態やログを確認できる体制が確立され、障害対応の効率化に大きく貢献している。

オブザーバビリティプラットフォーム導入に関する考察

オブザーバビリティプラットフォームの導入は、システム運用における透明性と効率性を大幅に向上させる重要な取り組みとなっている。特に証券取引システムのような複雑なシステムでは、システムの状態を可視化し、問題の早期発見と対応を可能にする体制の構築が不可欠だろう。

今後の課題として、システム監視の対象範囲拡大に伴うデータ量の増加とその管理が挙げられる。監視対象の優先順位付けやアラートのしきい値設定など、システム特性に応じた最適な監視体制の確立が重要になってくるだろう。

将来的には、AI技術との連携によるシステム異常の予測や自動対応の実現が期待される。システムの複雑化が進む中、オブザーバビリティプラットフォームの活用はより重要性を増すと考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「三菱UFJ eスマート証券、オブザーバビリティ（可観測性）プラットフォーム「New Relic」の導入により、システム障害の検知・対応能力を向上 | New Relic株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000109343.html, (参照 25-03-27).
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