セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-28

【CVE-2025-2680】PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、早急な対策が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0に脆弱性
• edit-assign-locker.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性
• CVSSスコア最大7.5の深刻な脆弱性として評価

PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

2025年3月24日、PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0のedit-assign-locker.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が発見され公開された。この脆弱性は/edit-assign-locker.php?ltid=1における引数mobilenumberの操作により発生し、リモートから攻撃可能であることが明らかになっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-2680として登録され、CWEではSQLインジェクション（CWE-89）とインジェクション（CWE-74）の2つのカテゴリに分類されている。CVSS 4.0では6.9（MEDIUM）、CVSS 3.1/3.0では7.3（HIGH）、CVSS 2.0では7.5と評価され、深刻度の高い脆弱性として認識されている。

脆弱性の詳細な技術情報と攻撃手法は既に公開されており、悪用される可能性が高い状態となっている。特に攻撃に特別な権限が不要で、ユーザーインタラクションも必要としないことから、早急な対策が求められる状況だ。

PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不正なSQLクエリを挿入・実行される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの不正アクセスや改ざんが可能
• 認証回避や権限昇格に悪用される可能性
• 機密情報の漏洩やデータ破壊のリスク

本脆弱性ではPHPGurukul Bank Locker Management Systemのedit-assign-locker.phpファイルにおいて、mobilenumber引数の適切な検証が行われていないことが原因となっている。この脆弱性を利用することで、攻撃者は不正なSQLクエリを実行し、データベースの内容を改ざんしたり、機密情報を取得したりする可能性がある。

PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0の脆弱性に関する考察

銀行のロッカー管理システムという重要なアプリケーションにSQLインジェクションの脆弱性が存在することは、深刻なセキュリティリスクを示している。特に認証や権限管理に関わる部分での脆弱性は、顧客の資産や個人情報に直接的な影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要となるだろう。

今後同様の問題を防ぐためには、開発段階でのセキュリティテストの強化や、定期的な脆弱性診断の実施が重要となる。特にユーザー入力を扱う部分では、プリペアドステートメントの使用やバリデーションの徹底など、基本的なセキュリティ対策を確実に実装する必要があるだろう。

また、セキュリティアップデートの配信体制の整備や、インシデント発生時の対応手順の確立も急務である。金融機関向けシステムとしての信頼性を維持するためには、継続的なセキュリティ管理体制の強化が不可欠だ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2680, (参照 25-03-28).
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