富士通が量子コンピュータの基本ソフトウェアをGitHubでオープンソース化、クラウドサービス提供の簡便化を実現
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記事の要約
- 量子コンピュータの基本ソフトウェアを開発しオープンソース化
- 大阪大学など4者による共同研究の成果を公開
- GitHubで運用を開始し技術革新を促進
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量子コンピュータ向け基本ソフトウェアをオープンソースとして公開開始
富士通株式会社は、大阪大学大学院基礎工学研究科の藤井啓祐教授と大阪大学大学院情報科学研究科の猿渡俊介准教授が主導する研究グループに参画し、株式会社セックとTIS株式会社とともに量子コンピュータの基本ソフトウェア「Open Quantum Toolchain for Operators and Users」を開発してGitHubでオープンソースとして公開した。量子コンピュータをクラウド環境で動作させるための多数のソフトウェアを独自に開発する必要があった従来の課題を解決し、環境構築から運用までを網羅する基本ソフトウェアを一括して提供することでクラウド公開の障壁を減らすことに成功している。[1]
大阪大学が運用する量子コンピュータ・クラウドサービスにおいて本ソフトウェアを活用した運用を既に開始しており、実行環境構築から運用向けソフトウェアまで網羅する世界最大規模のオープンソース化を実現している。富士通は共同研究先の企業に公開している量子コンピュータについても2025年下期からプラットフォームに本ソフトウェアの技術を移植して再公開する予定だ。
本ソフトウェアは量子コンピュータ・クラウドサービスに必要となる基本ソフトウェアを一括して提供することで、開発した量子コンピュータをクラウド公開したい大学や研究機関、企業が簡便にクラウドサービスをユーザーに提供することを可能にしている。オープンソース化により世界中のユーザーが評価や機能強化を共同で実施していくコミュニティ形成が促進されるだろう。
Open Quantum Toolchain for Operators and Usersの主要機能まとめ
フロントエンド層 | クラウド層 | バックエンド層 | |
---|---|---|---|
主な機能 | QURI Parts連携機能 | クラウド機能とフロントエンド機能 | Engine機能、Tranqu、Device Gateway |
役割 | 量子プログラムの作成と入力 | データとユーザー管理 | 量子計算の実行と制御 |
特徴 | Pythonベースの簡便な操作 | セキュリティリスクの低減 | 様々な量子コンピュータとの連携 |
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量子コンピュータの基本ソフトウェアについて
量子コンピュータの基本ソフトウェアとは、量子コンピュータをシステム化する際に必要不可欠な機能群のことを指す。以下のような特徴を持っている。
- ジョブ管理とスケジューリング機能の提供
- 量子プログラムの変換と最適化の実現
- キャリブレーションなど運用に必要な機能の実装
量子コンピュータの基本ソフトウェアは、量子コンピュータの開発において重要な役割を果たすものの、現状では公開情報が限られており開発規模の拡大や新規参入が困難な状況にある。本ソフトウェアのオープンソース化により、量子コンピュータ開発への参入障壁を低減し、技術革新の促進につながることが期待されている。
参考サイト
- ^ FUJITSU. 「量子コンピュータ・クラウドサービス向けの世界最大規模の基本ソフトウェア群をオープンソースとして公開・運用開始 : 富士通」. https://pr.fujitsu.com/jp/news/2025/03/24.html, (参照 25-03-26). 10401
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