セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

統合コマースプラットフォームecforceがASUKAと連携し、ECサイトの不正利用対策を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ecforceがASUKAと不正検知サービスのシステム連携を開始
• 開発不要で最短翌日から不正検知サービスの導入が可能に
• クレジットカード不正利用の対策機能を強化

統合コマースプラットフォームecforceとASUKAのシステム連携

株式会社SUPER STUDIOは2025年4月15日、統合コマースプラットフォーム「ecforce」と株式会社アクルが提供する不正検知・認証サービス「ASUKA」とのシステム連携を開始したことを発表した。国内発行カードにおける番号盗用被害が2024年には513.5億円に達しており、コマース事業者にとって早急な対策が必要となっている。^[1]

クレジットカードの不正利用対策として、ecforceは既存の不正アクセス検知サービスに加え、ASUKAとのシステム連携によって包括的なセキュリティ対策を実現することが可能になった。このシステム連携により、ecforceを利用するコマース事業者は開発作業を必要とせず、最短で申し込みの翌日からASUKAのサービスを利用できる体制が整備された。

経済産業省が2025年3月に発表した「クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】」に準拠した対策が求められる中、ASUKAはクレジットマスター・大量アタックや第三者不正利用などのリスクを検知し、コマース事業者の売上を保護する総合的なソリューションとして機能する。

システム連携の機能まとめ

クレジットマスターについて

クレジットマスターとは、盗難や不正に入手したクレジットカード情報を使用して不正な取引を行う犯罪行為のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 大量のカード情報を使用した自動的な取引試行
• 短時間での集中的なアクセスによる攻撃パターン
• 成功したカード情報の二次利用や転売のリスク

2024年の国内発行カードにおける番号盗用被害は513.5億円に達しており、ECサイトにおけるクレジットカード不正利用対策の重要性が高まっている。ASUKAのような不正検知・認証サービスの導入により、これらの不正取引を効果的に防止することが可能となる。

ecforceとASUKAのシステム連携に関する考察

ecforceとASUKAのシステム連携は、増加するクレジットカード不正利用への対策として非常に重要な進展である。開発作業が不要で最短翌日から導入できる点は、急速に変化する不正取引への即応性を高め、コマース事業者の運営負担を大きく軽減することが期待できるだろう。

一方で、今後はAIを活用した新たな不正取引手法の出現や、より巧妙化する攻撃への対応が課題となる可能性がある。両社の継続的な機能強化や、新たな不正検知技術の開発が重要となってくるだろう。

クレジットカードセキュリティガイドラインの改訂に伴い、コマース事業者に求められる対策レベルは今後さらに高度化することが予想される。ecforceとASUKAには、法規制への迅速な対応と、より使いやすい不正対策ソリューションの提供が期待されている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「統合コマースプラットフォーム「ecforce」、不正検知・認証サービス「ASUKA」とシステム連携を開始 | 株式会社SUPER STUDIOのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000231.000016245.html, (参照 25-04-16).
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2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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