セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

CloudflareがWorkers VPCとVPC Private Linkを発表、クロスクラウドアプリケーションの安全な構築を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CloudflareがWorkers VPCとVPC Private Linkを発表
• クロスクラウドアプリケーションの安全な構築が可能に
• 2025年後半からサービス提供開始予定

Cloudflareが発表したWorkers VPCとVPC Private Link

Cloudflareは2025年4月11日に、Cloudflare Workers上でグローバルなクロスクラウドアプリケーションを構築できる新サービス「Workers VPC」と「VPC Private Link」を発表した。既存のインフラやパブリッククラウド、プラットフォームの制約を受けずに自由なビジネスアプリケーションの構築が可能になった。^[1]

Workers VPCは従来のVPCモデルに対する最新のアプローチとして、特定の地域に限定されないネットワークとコンピューティングワークロードのために開発された。アプリケーションのCloudflareリソースを分離された環境にグループ化し、Workers VPC内のリソースのみが互いにアクセスできる仕組みを実現している。

Workers VPC Private Linkは、Workers VPCをパブリッククラウドまたはプライベートクラウドの外部VPCに接続し、単一のクラウド環境のようにリソースへの安全なアクセスを実現する。開発者はWorkers上で従来のパブリッククラウドやデータセンター、最新のクラウドリソースに接続できるようになるだろう。

Workers VPCの機能まとめ

Workers VPCの詳細はこちら

仮想プライベートクラウド（VPC）について

仮想プライベートクラウド（VPC）とは、パブリッククラウド内に構築されたセキュアで独立したネットワークのことを指し、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• カスタマイズ可能なネットワーキングとアクセス制御
• サーバー、データベース、アプリケーションの実行・制御・管理が可能
• セキュリティが確保された独立したネットワーク環境

従来のVPCは開発者にとって制限が厳しく、既存のデータベースを最新のコンピューティングプラットフォームに接続する際に複雑なプロジェクトが発生していた。また地域をまたいだデータ移動時に多額のエグレス料金が発生し、企業のデータがVPC内に閉じ込められる状況が続いていた。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Cloudflare、最新のクロスクラウドアプリケーション構築を実現する「Workers VPC」と「VPC Private Link」を発表 | クラウドフレアジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000061678.html, (参照 25-04-16).
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