【CVE-2025-30456】AppleがmacOS・iOS・iPadOSのセキュリティアップデートを公開、root権限取得の脆弱性に対処
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記事の要約
- Appleが複数OSのセキュリティアップデートを公開
- ディレクトリパス処理の脆弱性に対処
- アプリがroot権限を取得可能な問題を修正
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macOS・iOS・iPadOSのセキュリティアップデート公開
Appleは2025年3月31日、macOS VenturaやiOS 18など複数のOSに対するセキュリティアップデートを公開した。これらのアップデートでは、ディレクトリパスの処理における解析の問題が修正され、アプリケーションがroot権限を取得できてしまう深刻な脆弱性への対策が実施されている。[1]
修正対象となるOSバージョンは、macOS Ventura 13.7.5、iOS 18.4およびiPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4、macOS Sonoma 14.7.5となっている。この脆弱性はCVSS v3.1で7.8(High)と評価されており、ローカルからの攻撃が可能で特権は不要だが、ユーザーの操作が必要とされている。
この脆弱性はCWE-281(Improper Preservation of Permissions)に分類され、攻撃者によって悪用された場合、システム全体に影響を及ぼす可能性がある重大な問題となっている。Appleはアップデートによってパス検証を改善し、この脆弱性に対する対策を完了した。
影響を受けるOSバージョンまとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
対象OS | macOS Ventura、iOS/iPadOS、macOS Sequoia、macOS Sonoma |
修正バージョン | macOS Ventura 13.7.5、iOS/iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4、macOS Sonoma 14.7.5 |
脆弱性ID | CVE-2025-30456 |
深刻度 | CVSS v3.1: 7.8 (High) |
脆弱性タイプ | CWE-281: Improper Preservation of Permissions |
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root権限について
root権限とは、コンピュータシステム上で最高レベルの特権を持つ管理者権限のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- システム全体の設定変更や管理が可能
- すべてのファイルやプロセスへのアクセス権限を保持
- セキュリティ設定の変更やシステムの重要な操作が実行可能
今回の脆弱性では、アプリケーションが不正にroot権限を取得できる問題が存在していた。この問題が悪用された場合、攻撃者はシステム全体に影響を及ぼす操作が可能となり、データの改ざんや情報漏洩などのセキュリティリスクが発生する可能性があった。
Appleのセキュリティアップデートに関する考察
今回のセキュリティアップデートは、複数のOSに影響する重要な脆弱性に対する迅速な対応として評価できる。特にroot権限の不正取得という深刻な問題に対し、パス検証の改善という根本的な解決策を実装したことは、今後の同様の脆弱性対策にも有効な取り組みとなるだろう。
しかし、今後はディレクトリパス処理に関する問題が他の形で発見される可能性も考えられる。アプリケーションの権限管理やパス処理の実装において、より厳密な検証プロセスを導入することで、類似の脆弱性の発生を未然に防ぐ必要があるだろう。
また、セキュリティアップデートの配信体制については、影響を受けるユーザーへの迅速な展開が重要となる。Appleには今後も継続的なセキュリティ監視と、発見された脆弱性への素早い対応が求められている。セキュリティ更新プログラムの自動適用機能の強化など、ユーザーの負担を軽減する仕組みの整備も検討すべきだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30456, (参照 25-04-16). 1505
- Apple. https://www.apple.com/jp/
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