セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

【CVE-2025-1665】Avada Builder 3.11.14にXSS脆弱性、貢献者権限で任意のスクリプト実行が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• WordPressプラグインAvada Builderにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• 貢献者以上の権限を持つユーザーが任意のスクリプトを実行可能
• バージョン3.11.14以前のすべてのバージョンが影響を受ける

Avada Builder 3.11.14の深刻な脆弱性

WordPressのプラグインAvada Builderに、クロスサイトスクリプティング（XSS）の脆弱性が2025年4月1日に発見された。この脆弱性はCVE-2025-1665として識別されており、バージョン3.11.14以前のすべてのバージョンに影響を与えるものだ。^[1]

脆弱性の原因は、プラグインのショートコードにおけるユーザー入力の不適切なサニタイズ処理とアウトプットのエスケープ処理にある。貢献者以上の権限を持つ認証済みの攻撃者が、ページに任意のWebスクリプトを挿入できる可能性が指摘されている。

CVSSスコアは6.4（深刻度：中）と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、特権レベルは低く必要であり、ユーザーの関与は不要とされ、スコープへの影響が変更ありと判定されている。

Avada Builder 3.11.14の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWeb上に挿入できる問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザー入力データの不適切な検証によって発生
• 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
• ユーザーのセッション情報や個人情報が漏洩するリスクがある

Avada Builderの脆弱性では、プラグインのショートコードにおけるユーザー入力の不適切な処理が原因となっている。この問題により、貢献者以上の権限を持つユーザーがページに悪意のあるスクリプトを挿入し、そのページにアクセスした他のユーザーの環境で実行される可能性がある。

Avada Builder脆弱性に関する考察

Avada Builderの脆弱性は、WordPressプラグインの安全性に関する重要な課題を提起している。特に貢献者レベルの権限を持つユーザーによる攻撃が可能という点は、複数の執筆者が存在するブログやニュースサイトにおいて深刻な影響をもたらす可能性がある。また、ショートコードの処理における入力検証の不備は、同様のプラグインでも起こりうる問題であり、開発者のセキュリティ意識向上が求められるだろう。

今後は、プラグイン開発者がユーザー入力の処理により慎重になることが期待される。特にショートコードの実装においては、入力値のサニタイズとエスケープ処理を徹底し、定期的なセキュリティ監査を実施することが重要だ。また、WordPressコミュニティ全体でセキュリティベストプラクティスを共有し、類似の脆弱性の予防に努める必要があるだろう。

また、サイト管理者はプラグインの更新を適切に管理し、不要なユーザー権限を制限するなどの対策が必要となる。WordPressの豊富なエコシステムは大きな利点だが、同時にセキュリティリスクも伴うため、プラグインの選定と管理には細心の注意を払う必要があるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1665, (参照 25-04-16).
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