セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

【CVE-2025-3265】PHPGurukul e-Diary Management System 1.0にSQLインジェクション脆弱性、リモートからの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul e-Diary Management System 1.0にSQLインジェクション脆弱性
• CVSS 4.0スコアで6.9、深刻度はMEDIUMと評価
• 2025年4月4日に脆弱性情報が公開、攻撃コードも公開済み

PHPGurukul e-Diary Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

VulDBは2025年4月4日、PHPGurukul e-Diary Management System 1.0のadd-category.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は、Categoryパラメータの操作によってSQLインジェクション攻撃が可能になるもので、攻撃コードも既に公開されている状態だ。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-3265として登録され、CVSS 4.0では6.9点でMEDIUM、CVSS 3.1と3.0では7.3点でHIGHと評価されている。攻撃は特別な認証なしでリモートから実行可能であり、情報の漏洩やシステムの改ざんにつながる可能性がある。

脆弱性の種類はCWE-89（SQLインジェクション）とCWE-74（インジェクション）に分類されており、SSVCの評価では攻撃の自動化が可能で部分的な影響があるとされている。この脆弱性に関する技術的な詳細はVulDBのデータベースで確認することができる。

脆弱性の影響範囲まとめ

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入して不正な操作を行う攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩のリスクがある
• 適切な入力値のサニタイズによって防止可能

PHPGurukul e-Diary Management System 1.0の場合、Categoryパラメータを介してSQLインジェクション攻撃が可能になることが確認されている。VulDBの報告によると、この脆弱性は認証なしでリモートから攻撃可能であり、データベースの読み取りや改ざんのリスクが存在するため、早急な対応が必要とされている。

PHPGurukul e-Diary Management System 1.0の脆弱性に関する考察

PHPGurukul e-Diary Management System 1.0における今回のSQLインジェクション脆弱性は、基本的なセキュリティ対策の不備を示している。Webアプリケーションの開発において入力値の検証は最も基本的なセキュリティ対策の一つであり、このような脆弱性が発見されたことは開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を再認識させる。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化が必要になってくるだろう。具体的には、静的解析ツールの導入やペネトレーションテストの実施、セキュアコーディングガイドラインの策定などが有効な対策として考えられる。開発チームのセキュリティ意識向上も重要な課題となる。

PHPGurukul e-Diary Management Systemの今後のバージョンでは、入力値のバリデーション機能の強化やプリペアドステートメントの導入が期待される。同時に、脆弱性が発見された際の迅速なパッチ提供体制の整備も重要になってくるだろう。ユーザー側でも定期的なバージョン確認と更新が重要になる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3265, (参照 25-04-16).
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