セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

【CVE-2025-3118】SourceCodester Online Tutor Portalにてクリティカルな脆弱性を発見、SQLインジェクション攻撃のリスクが表面化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SourceCodester Online Tutor Portalにて深刻な脆弱性を発見
• SQLインジェクションによる不正アクセスのリスクが判明
• 脆弱性の詳細が公開され、早急な対応が必要な状況に

SourceCodester Online Tutor Portal 1.0のSQLインジェクション脆弱性

セキュリティ研究者により、SourceCodester Online Tutor Portal 1.0の/tutor/courses/view_course.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が発見され、2025年4月2日に公開された。この脆弱性は【CVE-2025-3118】として識別されており、IDパラメータの操作によってSQLインジェクション攻撃が可能であることが判明している。^[1]

この脆弱性は、CVSS 4.0で5.3、CVSS 3.1で6.3というMEDIUMレベルのリスク評価を受けており、リモートからの攻撃が可能な状態となっている。攻撃の実行には特権レベルは必要ないものの、ユーザーインターフェースの操作が不要という特徴があり、攻撃者による悪用のリスクが高まっている。

さらに深刻な問題として、この脆弱性に関する詳細な情報が既に公開されており、攻撃に必要な情報が広く流通している状態となっている。影響を受けるバージョンはSourceCodester Online Tutor Portal 1.0であり、早急なセキュリティパッチの適用が推奨される状況となっている。

SQLインジェクション脆弱性の詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの不正アクセスや改ざんが可能
• 機密情報の漏洩やシステム破壊のリスクがある

SQLインジェクション攻撃は、Webアプリケーションのセキュリティにおいて最も一般的な脅威の一つとなっている。この脆弱性は適切な入力値のバリデーションやパラメータ化されたクエリの使用によって防ぐことが可能であり、アプリケーション開発時における重要なセキュリティ対策の一つとして認識されている。

SourceCodester Online Tutor Portal脆弱性に関する考察

教育系プラットフォームにおけるSQLインジェクション脆弱性の発見は、学生や教育機関のデータセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性がある。特に個人情報や成績データなどの機密情報が含まれる可能性が高い教育系システムでは、このような脆弱性の存在は重大な問題となっている。

現在の対策として、WAFの導入やアプリケーションレベルでの入力値検証の強化が考えられるが、根本的な解決には脆弱性を含むコードの修正が不可欠となっている。特にオープンソースの教育プラットフォームでは、コミュニティによる継続的なセキュリティレビューと迅速なパッチ適用の仕組みづくりが重要となるだろう。

今後は教育系プラットフォームにおけるセキュリティ基準の策定や、定期的な脆弱性診断の実施が求められる。特にSQLインジェクションのような基本的な脆弱性の予防に焦点を当てた開発者教育とセキュリティガイドラインの整備が重要となっている。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3118, (参照 25-04-16).
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