セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

【CVE-2025-3306】code-projects Blood Bank Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、医療データ漏洩のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects Blood Bank Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• don.phpファイルのfullnameパラメータに深刻な脆弱性
• CVSSスコア7.3でHigh評価、リモートからの攻撃が可能

code-projects Blood Bank Management System 1.0の深刻な脆弱性

2025年4月6日、code-projects Blood Bank Management System 1.0のdon.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が発見され公開された。この脆弱性は【CVE-2025-3306】として識別されており、fullnameパラメータの不適切な処理によってSQLインジェクション攻撃が可能になっている。^[1]

CVSSスコアは3.0および3.1でいずれも7.3のHigh評価となっており、攻撃者は特別な権限やユーザーの操作を必要とせずにリモートから攻撃を実行できる状態にある。この脆弱性は既に公開されており、他のパラメータにも影響を及ぼす可能性が指摘されている。

脆弱性の報告はpyj2cve氏によって行われ、GitHubのイシュートラッカーで詳細が公開されている。この脆弱性は自動化された攻撃が可能であり、システムに対する部分的な影響をもたらす可能性があるため、早急な対応が求められている。

code-projects Blood Bank Management System 1.0の脆弱性情報まとめ

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不適切な入力値のバリデーション処理により発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースに対する不正なSQL命令の実行が可能
• データの改ざんや情報漏洩のリスクが高い
• 適切な入力値のサニタイズにより防止可能

本脆弱性では、don.phpファイルのfullnameパラメータに対するSQLインジェクション攻撃が可能となっている。この脆弱性はCVSSスコア7.3のHigh評価を受けており、特別な認証や複雑な操作を必要とせずにリモートから攻撃可能な状態であるため、早急な対策が必要とされている。

Blood Bank Management Systemの脆弱性に関する考察

医療関連システムにおける脆弱性の発見は、患者情報の漏洩やシステムの改ざんにつながる可能性があり、極めて深刻な問題となり得る。Blood Bank Management Systemの場合、血液型や供血者情報など重要な医療データを扱うため、情報セキュリティの確保は最優先事項として位置づけられるべきだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階での厳密なセキュリティテストの実施が不可欠となる。特にSQLインジェクション対策として、プリペアドステートメントの使用やエスケープ処理の徹底など、基本的なセキュリティ対策を確実に実装することが重要だ。

医療システムのセキュリティ強化には、定期的な脆弱性診断やペネトレーションテストの実施も効果的な対策となるだろう。また、オープンソースコミュニティとの連携を強化し、脆弱性情報の共有や修正プログラムの迅速な提供体制を整備することも検討に値する。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3306, (参照 25-04-16).
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