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【CVE-2025-3259】Tenda RX3に致命的な脆弱性、スタックベースのバッファオーバーフローでリモート攻撃の危険性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tenda RX3に重大な脆弱性が発見される
  • SetOnlineDevNameにスタックベースのバッファオーバーフロー
  • CVSS 3.1で8.8のHigh評価を獲得

Tenda RX3の致命的な脆弱性が発覚

2025年4月4日、Tenda RX3バージョン16.03.13.11において重大な脆弱性が発見され公開された。この脆弱性は/goform/SetOnlineDevNameファイルのformSetDeviceName機能に存在し、devName引数の操作によってスタックベースのバッファオーバーフローが発生する可能性があることが判明している。[1]

この脆弱性はリモートから攻撃を開始することが可能であり、既に一般に公開されて悪用される可能性が指摘されている。CVSS 4.0では8.7、CVSS 3.1では8.8とHigh評価を受けており、攻撃者は低い権限レベルで機密性や整合性、可用性に重大な影響を与えることが可能となっている。

脆弱性はCWE-121(スタックベースのバッファオーバーフロー)とCWE-119(メモリ破壊)に分類されており、Tendaの製品セキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性がある。VulDBユーザーのsyuviによって報告されたこの脆弱性は、現在も影響を受けるバージョンとして確認されている。

Tenda RX3の脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 16.03.13.11
脆弱性の種類 スタックベースのバッファオーバーフロー
CVSS 4.0スコア 8.7 (High)
CVSS 3.1スコア 8.8 (High)
影響を受ける機能 formSetDeviceName in /goform/SetOnlineDevName
攻撃条件 リモートからの攻撃が可能

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込もうとする際に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムのクラッシュや予期しない動作を引き起こす可能性がある
  • 攻撃者による任意のコード実行につながる可能性がある
  • システムのセキュリティを完全に侵害される可能性がある

今回のTenda RX3の脆弱性では、スタックベースのバッファオーバーフローが発生する可能性があり、攻撃者がリモートから低い権限で攻撃を実行できる状態となっている。この種の脆弱性は特に深刻で、システムの完全な制御権限を奪取される可能性があるため、早急な対応が必要となっている。

Tenda RX3の脆弱性に関する考察

Tenda RX3の脆弱性は、ネットワーク機器のセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特にバッファオーバーフローのような基本的な脆弱性が製品のリリース後に発見されたことは、開発プロセスにおけるセキュリティテストの重要性を再認識させる結果となった。この事例は、IoT機器のセキュリティ品質向上に向けた取り組みの必要性を強く示している。

今後はファームウェアの自動更新機能の実装や、セキュリティパッチの迅速な配布体制の整備が必要となるだろう。特にリモートからの攻撃が可能な脆弱性については、発見から修正までの時間を最小限に抑えることが重要となる。また、開発段階でのセキュリティテストの強化や、サードパーティによる脆弱性診断の実施も検討する必要がある。

ユーザー側の対策としては、ファームウェアの定期的な更新やネットワークの分離、アクセス制御の強化などが考えられる。Tendaには今回の事例を教訓として、製品のセキュリティライフサイクル管理の改善や、脆弱性報告プログラムの整備を期待したい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3259, (参照 25-04-16).
  2. 1887

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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