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【CVE-2025-30372】Emlog Pro pro-2.5.7および2.5.8にSQLインジェクション脆弱性、データベース情報漏洩のリスクに早急な対応が必要

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Emlog Proにデータベース情報漏洩の危険性があるSQLインジェクション脆弱性
  • pro-2.5.7およびpro-2.5.8のバージョンに影響
  • pro-2.5.9で修正済みのため早急なアップデートが必要

Emlog Pro pro-2.5.7から2.5.8のSQLインジェクション脆弱性

オープンソースのウェブサイト構築システムEmlogは、pro-2.5.7およびpro-2.5.8において深刻なSQLインジェクション脆弱性が発見されたことを2025年3月28日に公開した。この脆弱性は「search_controller.php」においてURLデコード後にaddslashesが適用されないことに起因しており、URLの二重エンコーディングによってaddslashesを回避できる状態となっている。[1]

CVSSスコアは7.7(High)と評価されており、攻撃者は特別な権限や認証なしにネットワーク経由で攻撃を実行できる可能性がある。この脆弱性を悪用された場合、ユーザーデータベースから機密情報が漏洩する危険性があり、システムのセキュリティが大きく損なわれる可能性が指摘されている。

Emlogの開発チームはこの問題に対応するため、pro-2.5.9をリリースし脆弱性を修正した。影響を受けるバージョンを使用しているユーザーに対して、データベースの保護とシステムの安全性確保のため、最新版へのアップデートを推奨している。

Emlog Pro脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-30372
影響を受けるバージョン pro-2.5.7、pro-2.5.8
脆弱性の種類 SQLインジェクション (CWE-89)
CVSSスコア 7.7 (High)
対象コンポーネント search_controller.php
修正バージョン pro-2.5.9
脆弱性の詳細についてはこちら

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベースに対して不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • データベースの改ざんや情報漏洩につながる危険性
  • 適切なエスケープ処理やパラメータ化によって防止可能

今回のEmlog Proの脆弱性では、URLの二重エンコーディングによってaddslashes関数による特殊文字のエスケープ処理が回避される問題が発生している。search_controller.phpにおけるURLデコード後の入力値の検証が不十分であることから、攻撃者によってSQLインジェクション攻撃が可能な状態となっていた。

Emlog Proの脆弱性に関する考察

オープンソースのWebサイト構築システムにおけるSQLインジェクション脆弱性の発見は、基本的なセキュリティ対策の重要性を改めて示している。URLエンコーディングの処理順序とエスケープ処理の関係性について、開発者の理解不足や実装ミスが脆弱性につながった可能性が高く、コードレビューの重要性が再認識される結果となった。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力値の検証やエスケープ処理に関するより厳格なガイドラインの策定が求められる。特にURLエンコーディングとデコーディングの処理順序については、セキュリティ面での影響を考慮した設計指針の確立が必要となるだろう。

Emlogの開発チームには、今回の事例を教訓としてセキュリティテストの強化やコードレビューのプロセス改善が期待される。オープンソースプロジェクトにおいても、商用製品と同等以上のセキュリティ品質を確保するための取り組みが重要となっている。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30372」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30372, (参照 25-04-16).
  2. 1419

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