セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

【CVE-2025-3204】CodeAstro Car Rental System 1.0にSQL injection脆弱性、早急な対応が必要な状況に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CodeAstro Car Rental System 1.0にSQL injection脆弱性を発見
• returncar.phpファイルのID引数で遠隔攻撃が可能
• CVSSスコア6.3でミディアム評価の深刻度に分類

CodeAstro Car Rental System 1.0のSQL injection脆弱性

2025年4月4日、CodeAstro Car Rental System 1.0のreturncar.phpファイルにSQL injectionの脆弱性が発見され、VulDBによって公開された。この脆弱性は【CVE-2025-3204】として識別されており、ID引数の操作によってSQL injectionが可能となることが判明している。^[1]

この脆弱性はCVSSスコア6.3でミディアム評価に分類されており、攻撃者がネットワーク経由で遠隔から攻撃を実行できる可能性がある。攻撃には低い特権レベルが必要となるものの、ユーザーインターフェースの操作は不要とされており、機密性や整合性、可用性への影響が懸念される。

脆弱性の詳細はVulDBのデータベースで公開されており、exploit情報も既に一般に公開されている状態となっている。CWEによる脆弱性タイプはSQL Injection（CWE-89）とInjection（CWE-74）に分類されており、早急な対応が求められる状況だ。

CodeAstro Car Rental System 1.0の脆弱性詳細

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不正なSQLコマンドを挿入・実行される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩につながる可能性がある
• 適切な入力値のバリデーションとパラメータ化によって防止可能

今回のCodeAstro Car Rental System 1.0の脆弱性では、returncar.phpファイルのID引数を通じてSQL injectionが可能となることが確認されている。この種の攻撃は比較的容易に実行可能であり、データベースの完全性を損なう可能性があるため、早急なパッチ適用や対策が推奨される。

CodeAstro Car Rental System 1.0の脆弱性に関する考察

CodeAstro Car Rental System 1.0における今回の脆弱性は、基本的なセキュリティ対策の欠如を示している。特にSQL injectionは古くから知られている攻撃手法であり、適切な入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用によって防ぐことが可能なため、開発段階でのセキュリティレビューが不十分だった可能性が高い。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発プロセスにおけるセキュリティテストの強化が必要となるだろう。特にOWASPなどのセキュリティガイドラインに従った実装や、定期的な脆弱性診断の実施が重要となってくる。また、コードレビューの徹底やセキュリティ教育の充実も検討する必要がある。

コードの再利用や共有が一般的となっている現代において、オープンソースプロジェクトのセキュリティ品質の向上は極めて重要な課題となっている。今回の事例を教訓として、開発者コミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、より安全なソフトウェア開発を目指していく必要があるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3204」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3204, (参照 25-04-16).
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