【CVE-2025-2960】TRENDnetのWi-Fiアクセスポイントに深刻な脆弱性、Nullポインタ参照の問題で可用性に影響
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記事の要約
- TRENDnetのWi-Fiアクセスポイントに深刻な脆弱性が発見
- HTTP RequestハンドラーでNullポインタ参照の問題が判明
- ベンダーへの報告に対して応答なく公開された脆弱性情報
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TRENDnetのTEW-637AP/TEW-638APBに深刻な脆弱性
TRENDnet社のWi-FiアクセスポイントであるTEW-637APとTEW-638APBのバージョン1.2.7および1.3.0.106において、深刻な脆弱性が2025年3月30日に公開された。この脆弱性はHTTP Requestハンドラーのコンポーネントである/bin/goaheadファイルのsub_41DED0機能に関連しており、Nullポインタ参照の問題が確認されている。[1]
この脆弱性に対するCVSS v4.0のスコアは7.1(High)と評価されており、攻撃者がローカルネットワークにアクセスできる環境があれば悪用が可能な状態となっている。攻撃の成功には特別な権限や条件は必要とされておらず、可用性に重大な影響を及ぼす可能性が指摘されているのだ。
脆弱性の発見者であるzhongwei guによって報告されたこの問題について、TRENDnet社は早期に連絡を受けていたものの、何らの対応も示していない状況が続いている。脆弱性情報は既に公開されており、攻撃コードが利用可能な状態となっているため、影響を受ける機器の管理者は直ちに対策を検討する必要がある。
脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
対象製品 | TRENDnet TEW-637AP/TEW-638APB 1.2.7/1.3.0.106 |
脆弱性の種類 | Nullポインタ参照(CWE-476)、サービス拒否(CWE-404) |
CVSSスコア | 7.1(High)- CVSS v4.0 |
攻撃条件 | ローカルネットワークへのアクセスが必要 |
影響 | 可用性への重大な影響 |
現状 | 脆弱性情報が公開済み、攻撃コードが利用可能 |
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Nullポインタ参照について
Nullポインタ参照とは、プログラムが無効なメモリアドレスにアクセスしようとする問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- プログラムがNullポインタを参照しようとした際にクラッシュを引き起こす
- サービス拒否攻撃につながる可能性がある深刻な脆弱性
- 適切なポインタの検証により防止可能な問題
TRENDnetのWi-Fiアクセスポイントで発見されたNullポインタ参照の脆弱性は、HTTP Requestハンドラーのsub_41DED0機能で発生する問題である。この脆弱性が悪用された場合、デバイスのクラッシュやサービス停止などの影響が考えられ、ネットワークの可用性に重大な影響を及ぼす可能性がある。
TRENDnetの脆弱性対応に関する考察
TRENDnetのWi-Fiアクセスポイントにおける脆弱性の発見は、IoT機器のセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。特にベンダーの対応の遅れは、ユーザーのセキュリティリスクを不必要に高めることにつながり、今後同様の事例を防ぐためには、脆弱性報告に対する迅速な対応体制の構築が不可欠だろう。
今後のIoT機器のセキュリティ対策として、自動アップデート機能の実装や脆弱性報告プログラムの整備が重要となってくる。特にNullポインタ参照のような基本的な脆弱性については、開発段階での徹底的なコード検証とセキュリティテストの実施が求められるだろう。
また、サードパーティによるセキュリティ監査の定期的な実施や、脆弱性情報の適切な公開タイミングの検討も必要となってくる。IoT機器のセキュリティは、製品のライフサイクル全体を通じて維持されるべきものであり、ベンダーには継続的なセキュリティアップデートの提供が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-2960」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2960, (参照 25-04-18). 2284
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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