CohesityがNetBackup 11.0を発表、ポスト量子暗号化とPaaSワークロード保護機能を強化

PR TIMES より
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記事の要約
- Cohesityがデータ保護ソリューションNetBackup 11.0を発表
- ポスト量子暗号化とユーザー行動監視機能を強化
- PaaSワークロードのクラウドサポートを拡張
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Cohesity NetBackup 11.0のセキュリティ機能強化
Cohesityは2025年4月17日、データセキュリティの強化を目的としたCohesity NetBackup 11.0の複数の新機能を発表した。量子コンピューティングによる「今すぐ収集して後で解読」型の攻撃から保護するポスト量子暗号化と、異常なユーザー行動を検出して攻撃を阻止するユーザー行動監視機能が実装されている。[1]
リスクスコアリング機能では、セキュリティ設定の推奨値を自動的にプロビジョニングすることで、データのセキュリティ体制を強化している。悪意のある設定変更に対しては多要素認証による動的な阻止機能を備え、管理者認証情報が侵害された場合でもデータ破壊を防ぐことが可能になった。
クラウドサポートの拡張により、Yugabyte、Amazon DocumentDB、Azure Cosmos DBなど、より多くのPaaSワークロードの保護が可能になった。Amazon S3 GlacierやAzure Archiveなどのクラウドアーカイブ層からのイメージレプリケーションとディザスタリカバリにも対応し、クラウド環境でのデータ保護を強化している。
NetBackup 11.0の機能まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
ポスト量子暗号化 | 転送中の暗号化データ、サーバ側・クライアント側の重複排除に対応 |
ユーザー行動監視 | 異常な行動を検出し、攻撃を阻止または遅延 |
リスクスコアリング | セキュリティ設定の自動プロビジョニング、多要素認証による保護 |
PaaSサポート | Yugabyte、Amazon DocumentDB、Azure Cosmos DBなどに対応 |
クラウドアーカイブ | S3 Glacier、Azure Archiveからのレプリケーションとリカバリ |
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ポスト量子暗号化について
ポスト量子暗号化とは、量子コンピュータによる解読に耐えうる暗号化技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 従来の暗号化手法では解読される可能性がある量子コンピュータの攻撃に対する防御
- 長期的な機密性を確保するための新しい暗号化アルゴリズムの採用
- データの転送時や保存時における高度な暗号化保護の実現
NetBackup 11.0では、このポスト量子暗号化技術を実装することで、「今すぐ収集して後で解読」型の攻撃からデータを保護している。転送中のデータやサーバ側・クライアント側の重複排除など、すべての主要な通信経路でこの技術が適用され、長期的なデータセキュリティを確保することが可能になった。
NetBackup 11.0のセキュリティ強化に関する考察
NetBackup 11.0におけるポスト量子暗号化の実装は、将来的な量子コンピュータの脅威に対する先進的な対応として評価できる。暗号化技術の進化に合わせて既存のバックアップシステムを更新することは、長期的なデータ保護の観点から重要な取り組みだろう。
一方で、ユーザー行動監視やリスクスコアリング機能の導入により、内部脅威への対策も強化されている。多要素認証との組み合わせによる防御は効果的だが、正規のユーザー操作に対する誤検知や、運用負荷の増加が課題となる可能性がある。
今後はAIを活用した異常検知の精度向上や、クラウドネイティブ環境におけるセキュリティ機能の拡充が期待される。特にマルチクラウド環境での一元的なセキュリティ管理や、コンテナ環境に特化したバックアップ機能の強化が重要になるだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「Cohesity、クラウドサポートを拡張したNetBackup 新しいデータセキュリティ機能を拡充 | Cohesity Japan株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000072250.html, (参照 25-04-18). 2643
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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