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【CVE-2025-30284】ColdFusionに深刻な脆弱性、任意のコード実行のリスクが発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ColdFusionに信頼できないデータのデシリアライゼーション脆弱性
  • 任意のコード実行が可能になる重大な脆弱性
  • ユーザーの操作が必要な攻撃条件

ColdFusion 2025.0以前のバージョンにおける深刻な脆弱性

Adobe社は2025年4月8日、ColdFusionの複数のバージョンに影響する重大な脆弱性【CVE-2025-30284】を公開した。この脆弱性は信頼できないデータのデシリアライゼーションに関するもので、ColdFusionバージョン2023.12、2021.18、2025.0およびそれ以前のバージョンが影響を受けることが判明している。[1]

この脆弱性は現在のユーザーコンテキストで任意のコード実行を可能にする危険性を持ち、CVSSスコアは8.0(HIGH)と評価されている。攻撃の成功には被害者が悪意のあるファイルを開く必要があるという特徴があるものの、攻撃者がネットワークから攻撃を実行できる可能性が指摘されている。

Adobeは脆弱性の報告を受け、セキュリティアドバイザリAPSB25-15)を公開し、影響を受けるバージョンのユーザーに対して注意を呼びかけている。またCISA(米国サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁)もこの脆弱性に関する情報を更新し、技術的な影響度を「total」と評価している。

ColdFusion脆弱性の詳細まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-30284
影響を受けるバージョン ColdFusion 2023.12、2021.18、2025.0以前
脆弱性の種類 信頼できないデータのデシリアライゼーション(CWE-502)
CVSSスコア 8.0(HIGH)
攻撃条件 被害者による悪意のあるファイルの開封が必要
セキュリティアドバイザリの詳細はこちら

デシリアライゼーションについて

デシリアライゼーションとは、シリアライズされたデータを元のオブジェクト形式に復元するプロセスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラム実行時にオブジェクトの状態を復元する重要な機能
  • 信頼できないデータの処理時にセキュリティリスクが発生する可能性
  • 適切な検証なしでの実行により任意のコード実行につながる危険性

ColdFusionの脆弱性では、信頼できないデータのデシリアライゼーション処理に問題があることが判明している。この種の脆弱性は攻撃者が細工したデータを送信し、それがデシリアライズされる際に悪意のあるコードが実行される仕組みとなっており、システムに対して深刻な影響を及ぼす可能性がある。

ColdFusionの脆弱性に関する考察

今回の脆弱性は、被害者による悪意のあるファイルの開封が必要という制限があるものの、CVSSスコアが8.0と高く評価されている点は看過できない。特にColdFusionがエンタープライズ環境で広く使用されているという事実を考慮すると、組織全体のセキュリティリスクとして捉える必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力データの厳密な検証やサンドボックス環境でのデシリアライゼーション処理の実装が重要となる。また組織としては、セキュリティ教育の強化や、不審なファイルの開封に関する警戒意識の向上が求められるだろう。

ColdFusionの開発チームには、デシリアライゼーション処理の安全性向上に加え、脆弱性が発見された際の迅速なパッチ提供体制の整備が期待される。また、セキュリティ機能の強化と利便性のバランスを考慮した製品開発の継続が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30284」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30284, (参照 25-04-18).
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