AI

エーアイ

公開：2025-04-18

大阪市がAI通訳機ポケトークS2を200台導入、管理コンソールとの連携で行政サービスの多言語対応を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 大阪市がAI通訳機ポケトークS2を200台導入
• 管理コンソール「ポケトーク アナリティクス」との連携で業務効率化
• 自治体での管理コンソール活用は全国初の事例

大阪市におけるポケトークS2導入の背景と特徴

ポケトーク株式会社は富士ソフト株式会社と協業し、AI通訳機「ポケトークS2」とその管理コンソール「ポケトーク アナリティクス」を合わせた200セットを2025年4月17日に大阪市へ導入した。大阪市では2021年から2024年の3年間で外国人住民数が5万人以上増加しており、多言語対応の必要性が高まっていることが導入の主な理由となっている。^[1]

大阪市の全24区役所に配備される「ポケトークS2」は、グローバルなセキュリティ基準に準拠しており、市民の重要情報を安全に取り扱うことが可能になっている。管理コンソール「ポケトーク アナリティクス」の導入により、端末の遠隔管理や使用状況の集計・可視化をウェブブラウザー上で実施できるようになり、セキュリティ対策の強化と管理業務の効率化を実現している。

ポケトークS2は2024年10月に販売開始された最新機種で、90言語の音声・テキスト翻訳と2言語のテキスト翻訳に対応している。内蔵グローバルSIMにより世界170以上の国と地域での利用が可能であり、バッテリー持続時間も大幅に改善されたことで、あらゆるシーンでの活用が期待できるだろう。

ポケトークS2とアナリティクスの機能まとめ

管理コンソールについて

管理コンソールとは、複数の機器やシステムを一元的に管理・監視するためのインターフェースのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数端末の集中管理と運用効率の向上
• リアルタイムでの使用状況モニタリング
• セキュリティポリシーの一括適用と管理

ポケトーク アナリティクスは、SIM期限の管理や紛失時対応、使用言語や使用頻度、会話内容の確認など、多言語対応ニーズの把握や分析、情報管理に特化した機能を備えている。スペイン語で「窓」を意味する「Ventana」という米国名が示すように、ポケトークと利用者を繋ぐ重要な役割を果たすだろう。

大阪市のポケトークS2導入に関する考察

大阪市の全区役所へのポケトークS2導入は、急増する外国人住民への対応という喫緊の課題に対する具体的な解決策として評価できる。管理コンソールの導入により、各区役所での使用状況や需要の高い言語の把握が可能となり、より効果的な多言語サービスの提供につながることが期待できるだろう。

一方で、200台という導入台数が各区役所の需要に十分対応できるかどうかは検証が必要となる。利用状況の分析により、必要に応じて増設や配置の最適化を検討することで、サービスの質を維持・向上させていく必要があるだろう。

自治体での管理コンソール活用の先駆的事例として、他の自治体への波及効果も期待される。ポケトークS2の導入実績やノウハウが蓄積されることで、日本全体の行政サービスにおける多言語対応の標準化が進むことが見込まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「＜管理コンソールの活用で、全国最大級の自治体導入＞AI通訳機「ポケトークS2」「ポケトーク アナリティクス」が、大阪市で200台導入 | ポケトーク株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000108954.html, (参照 25-04-18).
2154

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧