NTTファシリティーズが生成AI時代の空調技術検証施設DC Cooling Hubを開設、データセンターの冷却効率化に向け本格稼働へ
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記事の要約
- NTTファシリティーズがDC Cooling Hubの運用開始を発表
- 生成AI時代の空調技術を結集した検証施設を構築
- データセンター事業者向けにショールームとしても活用
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NTTファシリティーズがDC Cooling Hubで次世代データセンターの空調技術を検証
NTTファシリティーズは2025年4月15日、生成AI時代のデータセンター空調技術を結集させた検証施設「Products Engineering Hub for Data Center Cooling(略称:DC Cooling Hub)」を完成させ、4月22日より本格運用を開始すると発表した。生成AI向けデータセンターで主流となる液冷サーバーの効率的な冷却システムの検証が可能となり、データセンター事業者や建築設計事務所向けのショールームとしても活用される。[1]
DC Cooling Hubには、データホールエリアに空冷分420kWと液冷分360kWの模擬負荷を搭載したサーバラック架列が設置されている。空調機器設置エリアには、STULZ社製の各種空調機や日本市場向け大容量CDUが配備され、多様な冷却方式の検証が可能となった。
熱源機器設置エリアには、SMARDT社の最新型オイルフリーチラー「AFシリーズ」やEvapco社のハイブリッドドライクーラー「eco-ATWB-H」が設置されている。冷却システムの性能検証や技術者育成の場として、データセンターの効率的な冷却技術の発展に貢献することが期待される。
DC Cooling Hubの主要設備まとめ
エリア | 主要設備 | 特徴 |
---|---|---|
データホール | サーバラック架列、CDU | 空冷420kW、液冷360kWの模擬負荷搭載 |
空調機設置 | STULZ社製空調機 | 水冷下吹型、壁吹型、横吹型、外気冷房併用型 |
熱源機器 | オイルフリーチラー、ドライクーラー | 高効率冷却システム、自律運転機能 |
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液冷方式サーバーについて
液冷方式サーバーとは、高性能・高発熱のGPUサーバーを効率的に冷却するために開発された技術であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 冷却液をサーバーに直接送り込む方式を採用
- CDUと液冷用SUS配管による構成
- 従来の空冷方式と比べて高効率な冷却が可能
生成AI向けデータセンターでは、高性能GPUの冷却が重要な課題となっており、液冷方式サーバーの導入が今後さらに進むと予想される。特にチラーレス液冷空調システムは、従来のチラー方式と比べて消費電力量が少なく環境性能が高いという特徴を持つ。
DC Cooling Hubに関する考察
DC Cooling Hubの開設は、生成AI時代におけるデータセンターの冷却技術の発展に大きな意味を持つ。特に液冷サーバーと空冷サーバーの両方の検証が可能な環境は、最適な冷却方式の選定や効率化の研究に貢献するだろう。データセンター事業者にとっても、実機での性能検証は重要な判断材料となる。
今後の課題として、新冷媒への対応や環境負荷の低減が挙げられる。特に液冷システムの普及に伴い、冷却液の選定や配管システムの最適化、メンテナンス性の向上などが重要になってくるだろう。施設のアップグレードやリニューアルを通じて、これらの課題に対応することが求められる。
将来的には、AIワークロードの増加に伴いさらなる高密度化や省電力化が必要となる。DC Cooling Hubでの検証を通じて得られる知見は、次世代データセンターの設計指針となり得るものだ。継続的な技術革新と実証実験の場として、施設の重要性は一層高まっていくだろう。
参考サイト
- ^ NTTファシリティーズ. 「ニュースリリース・お知らせ詳細」. https://www.ntt-f.co.jp/news/2025/20250415.html, (参照 25-04-22). 3802
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