【CVE-2025-29649】TP-Link TL-WR840N routerにSQL Injection脆弱性、エミュレータ環境での再現性に議論
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記事の要約
- TP-Link TL-WR840N routerにSQL Injection脆弱性
- ユーザー名とパスワードフィールドで悪意のあるSQL文を実行可能
- エミュレータ環境でのみ再現可能なため議論の余地あり
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TP-Link TL-WR840N routerのSQL Injection脆弱性
2025年4月16日、TP-Link TL-WR840N router version 1.0のログインダッシュボードにSQL Injection脆弱性が存在することが明らかになった。この脆弱性は【CVE-2025-29649】として識別されており、未認証の攻撃者がユーザー名とパスワードフィールドを通じて悪意のあるSQL文を実行できる可能性がある。[1]
CVSSスコアは7.3でHigh評価とされており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また攻撃に必要な特権レベルは不要であり、ユーザーの関与も必要ないとされているが、影響は機密性、完全性、可用性のいずれも限定的とされている。
この脆弱性に関して注目すべき点は、サプライヤーが提供するエミュレータ環境でのみ再現可能であることだ。これは機能テストを容易にするためにアクセス制御が意図的に無効化されているためであり、実環境での脆弱性の存在については議論の余地がある。
CVE-2025-29649の詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
公開日 | 2025年4月16日 |
更新日 | 2025年4月23日 |
影響を受ける製品 | TP-Link TL-WR840N router version 1.0 |
CVSSスコア | 7.3 (High) |
脆弱性タイプ | CWE-89: SQL Injection |
検証状況 | エミュレータ環境でのみ再現可能 |
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SQL Injectionについて
SQL Injectionとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用し、データベースに不正なSQL文を挿入・実行する攻撃手法のことである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- データベースの改ざんや情報漏洩を引き起こす可能性がある深刻な脆弱性
- 入力値の適切な検証やサニタイズが行われていない場合に発生
- prepared statementやエスケープ処理による対策が可能
本件では、TP-Link TL-WR840N routerのログインダッシュボードにおいて、ユーザー名とパスワードフィールドに対するSQL Injectionの脆弱性が確認されている。ただし、この脆弱性はエミュレータ環境でのみ再現可能であり、実環境での影響については慎重な評価が必要である。
TP-Link TL-WR840N routerの脆弱性に関する考察
エミュレータ環境でのみ再現可能な脆弱性であることは、実際のセキュリティリスクを評価する上で重要な要素となるだろう。開発やテスト目的で意図的にアクセス制御を無効化している環境での発見であることを考慮すると、実環境での攻撃可能性は限定的である可能性が高い。
しかし、CVSSスコアが7.3と比較的高い評価を受けていることから、TP-Linkは本脆弱性に対する詳細な調査と必要に応じた対策の実施を検討する必要があるだろう。特にログイン認証というセキュリティの要となる機能に関する脆弱性であることから、実環境での影響の有無を早急に確認することが望ましい。
今後の対策としては、エミュレータ環境と実環境の設定差異を明確にし、テスト環境特有の脆弱性が実環境に影響を与えないような仕組みづくりが重要となる。また、製品のセキュリティ検証プロセスを見直し、より実環境に近い条件でのテストを実施することで、同様の問題の再発を防ぐことができるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-29649」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-29649, (参照 25-04-26). 1217
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