セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-30

Google Workspaceが外部ファイル警告機能を一般公開、組織のセキュリティ強化に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Google Workspaceがファイル警告機能を公開
• 外部ドメインのファイルに警告バッジを表示
• フィッシング詐欺対策としてセキュリティを強化

Google Workspaceの外部ファイル警告機能によるセキュリティ強化

Googleは2025年4月28日、Google Workspaceユーザー向けに外部ファイル警告機能を一般公開した。Google Docs、Sheets、Slidesにおいて、外部ドメインが所有または共有しているファイルに警告バッジが表示され、ユーザーは詳細情報の確認や不正使用の報告が可能になっている。^[1]

この機能によって組織外部からのファイル共有時のリスクを識別しやすくなり、フィッシング詐欺の防止に貢献することが期待される。外部コンテンツへのアクセス権を持つ内部のGoogleグループがある場合はバッジが表示されず、内部所有のサービスアカウントがアクセス権を持つ場合は外部バッジが表示される仕様となっている。

管理者向けの設定はデフォルトで有効化されており、ドメインや組織レベルで無効化することが可能だ。エンドユーザーに対する機能の表示は2025年5月5日から開始され、約1週間かけて展開される予定となっている。

Google Workspaceの外部ファイル警告機能の詳細

フィッシング詐欺について

フィッシング詐欺とは、実在する組織を装って個人情報やクレジットカード情報などを不正に取得しようとする詐欺行為のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 正規のメールやウェブサイトを模倣して信頼性を装う
• 緊急性を煽って判断を誤らせようとする
• 個人情報の入力を求める不正なフォームへ誘導する

Google Workspaceの外部ファイル警告機能は、組織外部から共有されたファイルを明確に識別できるようにすることで、フィッシング詐欺の防止に貢献する。ユーザーはファイルの所有者や共有範囲を事前に確認できるため、不正なファイルへのアクセスを未然に防ぐことが可能になる。

Google Workspaceの外部ファイル警告機能に関する考察

外部ファイル警告機能の導入は、組織のセキュリティ強化において重要な一歩となることが予想される。特にリモートワークが一般化し、外部との文書共有が増加している現状において、ユーザーが安全に判断できる仕組みを提供することは、情報漏洩やフィッシング詐欺の防止に大きく貢献するだろう。

ただし、内部のGoogleグループにアクセス権がある場合にバッジが表示されないという仕様は、セキュリティ上の盲点となる可能性がある。外部メンバーを含むグループ経由でのアクセスについても、何らかの形で可視化される仕組みが今後必要になってくるのではないだろうか。

将来的には、AIを活用した不正ファイルの自動検知や、組織ごとのセキュリティポリシーに基づいたカスタマイズ機能の追加が期待される。セキュリティ機能の強化と利便性のバランスを取りながら、より安全なファイル共有環境が実現されることを願う。

参考サイト

1. ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Enhance Your Organization’s Security with Out-of-Domain File Warnings in Google Workspace 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/04/out-of-domain-file-warnings-for-drive-docs-sheets-slides-files.html, (参照 25-04-30).
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2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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