PDGが国内最大級96MWデータセンターTY1キャンパスを稼働開始、AIワークロード対応で新時代のインフラ整備へ
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記事の要約
- PDGが96MW規模のデータセンターTY1キャンパスを稼働開始
- AIワークロード対応でラックあたり140kWの高密度容量を実現
- 約1,410億円を投資し日本市場への長期的コミットメントを表明
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PDGがAI時代の大規模データセンターTY1キャンパスを稼働開始
プリンストン・デジタル・グループは2025年4月24日、埼玉県さいたま市に建設した国内最大級となる96MW規模のデータセンター「TY1キャンパス」の稼働を開始した。東京中心部から約35キロに位置するTY1は、拡張性に優れた電力供給と最新の冷却技術を備え、高密度のAIワークロードを含む次世代コンピューティングニーズに対応する設計となっている。[1]
TY1キャンパスは、東京中心部や印西地区、日本の海底ケーブル陸揚げ局への堅固な接続性を確保したキャリアニュートラルな施設として整備されている。最大96MWの電力容量とエネルギー効率に優れた設計により、クラウドプロバイダーや企業のお客様に低遅延接続と高い信頼性を提供することが可能だ。
Structure Researchの調査によると、東京のコロケーション市場は2024年の約5,200億円から2030年には約1兆300億円へ倍増すると予測されており、ハイパースケールとAI関連の需要は市場全体の57%から75%まで拡大する見込みである。PDGはTY1の開発に総額約1,410億円を投資しており、日本市場への長期的なコミットメントを示している。
TY1キャンパスの主要スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
電力容量 | 最大96MW |
ラック密度 | 最大140kW/ラック |
総床面積 | 59,500m² |
冗長性 | 66kV2N冗長電源供給、N+1冗長空冷チラー |
セキュリティ | 24時間常駐警備、5段階セキュリティ |
環境性能 | LEED Gold認証取得予定 |
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PUEについて
PUEとは「Power Usage Effectiveness」の略称で、データセンターの電力効率を示す指標のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 施設全体の消費電力をIT機器の消費電力で割った値
- 1.0に近いほど電力効率が良いとされる
- 空調設備や電源設備の効率性を評価する基準
TY1キャンパスのPUE値は1.34未満を実現しており、業界トップクラスの電力効率を誇っている。この高効率な設計により、環境負荷を抑えながら高性能なAI処理基盤を提供することが可能である。
TY1キャンパスに関する考察
TY1キャンパスは、東京圏におけるデータセンターの電力供給や用地確保の課題に対する重要な解決策となる可能性を秘めている。さいたま市という立地は、十分な電力インフラと拡張可能な用地を確保できる点で戦略的な選択であった。
しかし、急速に成長するAI需要に対応するためには、冷却技術のさらなる革新や電力効率の向上が必要不可欠となるだろう。特に液冷技術の採用は、高密度演算処理の需要増加に対応する上で重要な要素となっている。
今後はAIワークロードの増加に伴い、さらなる電力容量の拡張や運用効率の向上が求められる可能性が高い。PDGには持続可能な運営と革新的な技術導入の両立が期待される。
参考サイト
- ^ Princeton Digital Group. 「プリンストン・デジタル・グループ、AI時代を支える国内最大級データセンター「TY1キャンパス」の稼働を開始 - Princeton Digital Group」. https://princetondg.com/newsroom-ja/princeton-digital-group-launches-one-of-japans-largest-ai-ready-data-centers-with-usd-1-billion-ty1-campus-in-greater-tokyo/?lang=ja, (参照 25-04-30). 2525
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