セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-05

【CVE-2025-30730】Oracle Application Object Libraryに深刻な脆弱性、認証不要のDoS攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Oracle Application Object Libraryに深刻な脆弱性
• 未認証の攻撃者がDoS攻撃を実行可能
• CVSS基本スコア7.5の高リスク脆弱性

Oracle Application Object Library 12.2.5-12.2.14の脆弱性

Oracleは2025年4月15日、Oracle E-Business SuiteのコンポーネントであるOracle Application Object Libraryに重大な脆弱性を公開した。この脆弱性は未認証の攻撃者がHTTPを介してネットワークアクセスを行うことで、Oracle Application Object Libraryに対して完全なサービス拒否攻撃を実行できる危険性が指摘されている。^[1]

影響を受けるバージョンはOracle Application Object Library 12.2.5から12.2.14までであり、CVSS 3.1基本スコアは7.5と高い深刻度を示している。この脆弱性は容易に悪用可能であり、攻撃者は認証なしでシステムに対してサービス拒否攻撃を引き起こすことが可能だ。

この脆弱性は【CVE-2025-30730】として識別されており、CWE-400（制御されていないリソース消費）に分類される。攻撃者による不正なアクセスを防ぐため、影響を受けるバージョンを使用している組織は速やかな対応が求められている。

Oracle Application Object Libraryの脆弱性詳細

サービス拒否攻撃について

サービス拒否攻撃とは、システムやネットワークのリソースを過負荷状態にし、本来のサービスを利用できない状態にする攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• システムやネットワークの可用性を低下させる攻撃手法
• 大量のリクエストや不正なパケットを送信してリソースを枯渇させる
• 正規ユーザーのサービス利用を妨害する目的で実行される

Oracle Application Object Libraryの脆弱性では、未認証の攻撃者がHTTP経由でシステムにアクセスし、繰り返し実行可能なクラッシュを引き起こすことができる。この脆弱性は容易に悪用可能であり、攻撃者は認証なしでシステムの可用性を低下させることが可能だ。

Oracle Application Object Libraryの脆弱性に関する考察

Oracle Application Object Libraryの脆弱性は、認証不要でネットワーク経由での攻撃が可能という点で深刻な問題となっている。特にE-Business Suiteの重要なコンポーネントであるため、企業の基幹システムに対する可用性の影響が懸念されるだろう。

今後の課題として、脆弱性の修正パッチの適用と並行して、ネットワークセグメンテーションやアクセス制御の見直しが必要となるだろう。特にインターネットに直接接続されているシステムについては、WAFやIPS等の導入による多層防御の検討も重要となってくる。

セキュリティ対策の観点からは、定期的な脆弱性スキャンの実施と迅速なパッチ適用プロセスの確立が求められる。Oracle E-Business Suiteは多くの企業で利用される基幹システムであり、今後も同様の脆弱性が発見される可能性を考慮した継続的なセキュリティ対策の実施が望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30730」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30730, (参照 25-05-05).
1455
2. Oracle. https://www.oracle.com/jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧