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【CVE-2025-3438】MStore APIプラグインに特権昇格の脆弱性、WCFMプラグインと連携時に影響

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • MStore APIプラグインで特権昇格の脆弱性を発見
  • version 4.17.4以前に影響する認証なしの権限昇格が可能
  • WCFMプラグインがインストールされている環境で影響

WordPress用MStore APIプラグインの脆弱性【CVE-2025-3438】

WordPressプラグイン「MStore APICreate Native Android & iOS Apps On The Cloud」において、version 4.17.4以前のバージョンで特権昇格の脆弱性が発見され、2025年5月2日に公開された。この脆弱性は認証されていないユーザーが「wcfm_vendor」ロールで登録可能となっており、WCFM Marketplaceプラグインがインストールされている環境で影響を受けることが確認されている。[1]

CVSSによる評価では、攻撃の複雑さは低く特権は不要とされており、深刻度は「MEDIUM」でスコアは6.5と評価されている。この脆弱性はCWE-269(不適切な特権管理)に分類され、限定的な特権昇格が可能となることから、影響を受けるシステムのセキュリティリスクが懸念される。

Wordfenceのセキュリティチームによって発見されたこの脆弱性は、version 4.17.3で部分的に修正が行われたものの、完全な対策には至っていなかったことが判明した。脆弱性の影響を受ける可能性のあるユーザーは、最新バージョンへのアップデートを行うことが推奨されている。

WordPress用MStore APIプラグインの脆弱性情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-3438
影響を受けるバージョン 4.17.4以前
CVSSスコア 6.5(MEDIUM)
脆弱性の種類 CWE-269(不適切な特権管理)
発見者 Brian Sans-Souci
公開日 2025年5月2日

特権昇格について

特権昇格とは、システム内で通常よりも高い権限を不正に取得することを指す脆弱性の一種であり、以下のような特徴がある。

  • 認証や認可の制御が不適切な場合に発生する深刻な脆弱性
  • 管理者権限の不正取得やシステムリソースへの不正アクセスが可能
  • データの改ざんや情報漏洩などのセキュリティインシデントにつながる可能性

MStore APIプラグインの脆弱性では、認証されていないユーザーがWCFM Marketplaceプラグインのストアベンダー権限を取得可能な状態となっていた。この特権昇格の脆弱性は、ECサイトのセキュリティを脅かす重大な問題として認識されており、早急な対応が必要とされている。

MStore APIプラグインの脆弱性に関する考察

WordPress用プラグインの脆弱性は、ECサイトを運営する多くの事業者に影響を与える可能性があり、特に認証なしで特権昇格が可能となる今回の脆弱性は深刻度が高いと考えられる。WCFM Marketplaceプラグインとの連携時に発生する問題であることから、複数のプラグインを組み合わせて使用する際のセキュリティ検証の重要性が改めて浮き彫りとなった。

今後はプラグイン開発者間での連携を強化し、相互運用時のセキュリティリスクを事前に検証する仕組みの構築が求められる。特に権限管理に関する脆弱性は、システム全体に大きな影響を及ぼす可能性があることから、開発段階での厳密なセキュリティテストの実施が不可欠だろう。

また、WordPressのプラグインエコシステムにおいて、セキュリティ研究者とプラグイン開発者のコミュニケーションを促進し、脆弱性の早期発見と修正を実現する体制作りが重要となる。プラグインの品質向上とセキュリティ強化に向けた継続的な取り組みが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3438」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3438, (参照 25-05-09).
  2. 2072

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