【CVE-2025-2105】Jupiter X Core WordPressプラグインにPHP Object Injection脆弱性、未認証での攻撃が可能に
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記事の要約
- Jupiter X Core 4.8.11以前にPHP Object Injection脆弱性
- 未認証の攻撃者がPHARファイルを介して任意のコードを実行可能
- CVSSスコア8.1の高リスク脆弱性として評価
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Jupiter X Core WordPress プラグインにPHP Object Injection脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインJupiter X Coreの4.8.11以前のバージョンにPHP Object Injection脆弱性が存在することを2025年4月26日に公開した。この脆弱性は「raven_download_file」関数の「file」パラメータにおける信頼できない入力のデシリアライゼーションに起因しており、攻撃者がPHARファイルを通じてPHPオブジェクトを注入することが可能となっている。[1]
脆弱性の深刻度を示すCVSSスコアは8.1と高く評価されており、攻撃者は認証なしで脆弱性を悪用できる可能性がある。この脆弱性を利用するには、サイト上にファイルダウンロードアクションを持つフォームが存在し、ファイルのアップロード機能も利用可能である必要がある。
なお、脆弱なソフトウェア自体にはPOPチェーンが存在しないため、追加のプラグインやテーマにPOPチェーンが存在する場合にのみ影響が及ぶ。その場合、攻撃者は任意のファイルの削除や機密データの取得、コードの実行などの悪意のある操作を実行できる可能性がある。
Jupiter X Core脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 4.8.11以前のすべてのバージョン |
CVSSスコア | 8.1(HIGH) |
必要な認証レベル | 認証不要(条件付き) |
攻撃の前提条件 | ファイルダウンロードフォームとアップロード機能の存在 |
想定される影響 | 任意のファイル削除、機密データ取得、コード実行の可能性 |
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PHP Object Injectionについて
PHP Object Injectionとは、信頼できない入力データのデシリアライゼーション時に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- シリアライズされたデータを介して悪意のあるオブジェクトを注入可能
- デシリアライゼーション時にオブジェクトのメソッドが自動実行される
- 適切な検証なしでPHARファイルを処理する際に特に危険
Jupiter X Coreの脆弱性では、PHARファイルを介したPHP Object Injectionが可能となっている。PHARファイルのメタデータにシリアライズされたPHPオブジェクトを含めることで、デシリアライゼーション時に悪意のあるコードを実行できる可能性があり、特に追加のプラグインやテーマにPOPチェーンが存在する場合に深刻な影響をもたらす。
Jupiter X Core脆弱性に関する考察
Jupiter X Coreの脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特にファイル処理機能を実装する際のデシリアライゼーション処理の安全性確保が重要であり、信頼できない入力データの検証と適切なサニタイズ処理が不可欠だ。今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューの強化が求められるだろう。
また、POPチェーンの存在に依存する脆弱性の特性は、WordPressエコシステム全体のセキュリティ管理の複雑さを示している。プラグインやテーマの組み合わせによって新たな脆弱性が生まれる可能性があり、各コンポーネント間の相互作用を考慮したセキュリティ対策が必要となる。このことから、プラグイン開発者はコンポーネント間の依存関係を最小限に抑える設計を心がけるべきだ。
さらに、WordPress管理者にとって重要なのは、不要なプラグインやテーマの削除と定期的なアップデートの実施である。脆弱性の影響を最小限に抑えるためには、使用していないコンポーネントを削除し、必要なコンポーネントは常に最新版を維持する習慣が重要だ。セキュリティ管理の負担を軽減するため、自動アップデート機能の活用も検討すべきだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-2105」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2105, (参照 25-05-09). 2242
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