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【CVE-2025-4179】WordPress用プラグインFlynax Bridgeに特権昇格の脆弱性、未認証ユーザーによる新規アカウント作成が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Flynax Bridge 2.2.0以前に特権昇格の脆弱性
  • 未認証ユーザーによる新規アカウント作成が可能
  • CVSSスコア7.3のHigh評価の深刻な脆弱性

Flynax Bridge 2.2.0の特権昇格の脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグインFlynax Bridgeにおいて、バージョン2.2.0以前に特権昇格の脆弱性が存在することを2025年5月2日に公開した。registerUser()関数における権限チェックの欠如により、未認証の攻撃者が新規ユーザーアカウントを作成可能となっている。[1]

この脆弱性は【CVE-2025-4179】として識別され、CWEによる脆弱性タイプはMissing Authorization(CWE-862)に分類されている。NVDの評価によると攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは不要だが影響範囲が限定的とされている。

SSVCの評価では、自動化された攻撃は現時点で確認されていないものの、技術的な影響は部分的であり、システムへの影響は限定的とされている。脆弱性の深刻度を示すCVSSスコアは7.3(High)と評価され、早急な対応が推奨される。

Flynax Bridge 2.2.0の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-4179
影響を受けるバージョン 2.2.0以前
脆弱性の種類 特権昇格(Missing Authorization)
CVSSスコア 7.3(High)
技術的影響 部分的
自動化された攻撃 なし

特権昇格について

特権昇格とは、システムやアプリケーションにおいて、本来与えられている権限以上の特権を不正に取得することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 通常の利用者権限から管理者権限への昇格が可能
  • システムの重要な機能や情報への不正アクセスが可能
  • セキュリティ境界を突破してシステム全体に影響を及ぼす可能性

Flynax Bridgeの脆弱性では、registerUser()関数の権限チェック機能が欠如しているため、未認証の攻撃者が新規ユーザーアカウントを作成できる状態となっている。この脆弱性を悪用されると、攻撃者が作成者権限を持つアカウントを作成し、本来アクセスできないはずのコンテンツや機能にアクセスできる可能性がある。

Flynax Bridge 2.2.0の脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性がある重要な問題だ。Flynax Bridgeの特権昇格の脆弱性は、未認証の攻撃者が作成者権限を持つアカウントを作成できる深刻な問題であり、早急なアップデートが必要となるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発時における権限チェックの実装を徹底する必要がある。特に新規ユーザー登録機能については、適切な認証と承認の仕組みを実装し、定期的なセキュリティ監査を行うことが重要だ。

また、WordPressサイトの管理者は、使用しているプラグインの脆弱性情報を常に監視し、アップデートを適切に行う体制を整える必要がある。プラグインのセキュリティ対策として、必要最小限の権限設定や定期的なバックアップの実施も重要な課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4179」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4179, (参照 25-05-11).
  2. 2133

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