セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-11

【CVE-2024-13322】WordPress用Ads Pro Pluginにデータベース情報漏洩の危険性、バージョン4.88まで影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• WordPress用Ads Pro Pluginに脆弱性が発見される
• SQLインジェクションの脆弱性でデータベース情報漏洩の恐れ
• バージョン4.88まで影響あり、非認証ユーザーも攻撃可能

Ads Pro Plugin 4.88のSQLインジェクション脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグイン「Ads Pro Plugin - Multi-Purpose WordPress Advertising Manager」にSQLインジェクションの脆弱性が発見されたことを2025年5月2日に公開した。この脆弱性は非認証ユーザーでも悪用可能で、データベースから機密情報を抽出される危険性があるため、CVSS v3.1で深刻度「High」の7.5点と評価されている。^[1]

脆弱性はバージョン4.88までの全てのバージョンに存在しており、a_idパラメータの不十分なエスケープ処理とSQLクエリの準備不足が原因となっている。攻撃者は既存のSQLクエリに追加のクエリを付加することで、データベースから機密情報を抽出することが可能だ。

この脆弱性は【CVE-2024-13322】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション（CWE-89）に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは不要とされている。

CVE-2024-13322の詳細情報

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、ユーザー入力値を介してSQLクエリを不正に操作する手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• データベースの情報を不正に読み取りや改ざんが可能
• 入力値の検証やエスケープ処理の不備が原因
• 認証回避やデータ漏洩などの深刻な被害につながる可能性

SQLインジェクション攻撃は、データベースの構造や格納されているデータを把握することなく実行できるため、非常に危険な脆弱性となっている。特にWordPressプラグインの場合、サイト管理者やユーザーの個人情報、認証情報などの機密データが格納されているため、早急な対策が必要だ。

Ads Pro Pluginの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、特に広告管理システムのような重要な機能を担うプラグインにおいて深刻な問題となっている。SQLインジェクションの脆弱性は基本的なセキュリティ対策で防げるはずだが、開発者の認識不足や実装ミスにより見過ごされることが多く、今回の事例もその典型例と言えるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、コードレビューの強化が必要となってくる。特にWordPressエコシステムにおいては、プラグイン開発者のセキュリティ意識向上とコミュニティによる相互レビューの仕組みづくりが重要だ。

また、プラグインのセキュリティ監査を自動化するツールの導入や、定期的な脆弱性診断の実施も効果的な対策となるだろう。開発者とセキュリティ研究者の協力体制を強化し、脆弱性の早期発見と修正を実現することが望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2024-13322」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13322, (参照 25-05-11).
2181

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧