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【CVE-2025-3988】TOTOLINK N150RTにバッファオーバーフロー脆弱性、リモート攻撃の危険性が極めて高い状態に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TOTOLINK N150RT 3.4.0-B20190525にバッファオーバーフロー脆弱性
  • formPortFwファイルのservice_type引数で発生
  • リモートから攻撃可能な重大な脆弱性

TOTOLINK N150RTのバッファオーバーフロー脆弱性

セキュリティ研究者により、TOTOLINK N150RT 3.4.0-B20190525において重大な脆弱性が発見され、2025年4月27日に公開された。この脆弱性は/boafrm/formPortFwファイル内の未特定の機能において、service_type引数の操作によってバッファオーバーフローを引き起こす可能性があることが明らかになっている。[1]

この脆弱性はCVSS 4.0で8.7のスコアを記録しており、攻撃者がリモートからネットワークを介して攻撃を実行できる危険性が指摘されている。また、攻撃に必要な特権レベルは低く設定されており、ユーザーインターフェースを必要としない点から、攻撃の実行が容易である可能性が高いと評価されている。

既に攻撃手法が一般に公開されており、悪用される可能性が高い状態となっている。CVSS 3.1および3.0では8.8、CVSS 2.0では9.0と評価されており、いずれも深刻度が「HIGH」に分類される重大な脆弱性として認識されている。

TOTOLINK N150RTの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-3988
影響を受けるバージョン 3.4.0-B20190525
脆弱性の種類 バッファオーバーフロー、メモリ破損
CVSS 4.0スコア 8.7(HIGH)
攻撃の特徴 リモートからの実行が可能、特権レベル要件が低い

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域(バッファ)の境界を越えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことである。以下のような特徴が挙げられる。

  • プログラムのクラッシュや予期しない動作を引き起こす可能性
  • 攻撃者による任意のコード実行の危険性
  • システムのセキュリティを完全に破壊する可能性

バッファオーバーフローは、入力データの検証が不適切な場合や、メモリの割り当てと使用に関する制御が不十分な場合に発生する。TOTOLINKルーターの脆弱性では、formPortFwファイルのservice_type引数において、入力値の適切な検証が行われていないことが原因とされている。

TOTOLINK N150RTの脆弱性に関する考察

IOTデバイスのセキュリティ強化が急務となっている現在、このような重大な脆弱性の発見は深刻な問題として捉える必要がある。特にバッファオーバーフローの脆弱性は、攻撃者による任意のコード実行を可能にし、デバイスの完全な制御権を奪取される可能性があるため、早急な対策が求められている。

この脆弱性は既に公開されており、攻撃手法も明らかになっていることから、悪用のリスクが非常に高い状態が続いている。製造元であるTOTOLINKには、セキュリティアップデートの迅速な提供と、ファームウェア開発プロセスにおけるセキュリティテストの強化が求められるだろう。

今後は、IOTデバイスメーカー全体として、開発段階からのセキュリティ設計の徹底や、脆弱性報告への迅速な対応体制の構築が必要になる。特に、リモートからの攻撃が可能な脆弱性については、発見から修正までの時間を最小限に抑えることが重要である。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3988」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3988, (参照 25-05-11).
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