セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-11

【CVE-2025-4154】PHPGurukul Pre-School Enrollment System 1.0にSQL injection脆弱性、リモート攻撃のリスクに早急な対応が必要

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Pre-School Enrollment Systemに重大な脆弱性
• enrollment-details.phpファイルにSQL injection脆弱性
• CVSSスコア6.3でMedium評価の深刻度

PHPGurukul Pre-School Enrollment System 1.0のSQL injection脆弱性

2025年5月1日、PHPGurukul Pre-School Enrollment System 1.0のadminディレクトリ配下のenrollment-details.phpファイルにSQL injectionの脆弱性が発見された。この脆弱性は既に一般に公開されており、Statusパラメータの操作によってSQL injectionが可能になることが報告されている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-4154として登録されており、CWEによる脆弱性タイプはSQL Injection（CWE-89）とInjection（CWE-74）に分類されている。CVSSv4.0では5.3点、CVSSv3.1とv3.0では6.3点のMedium評価となっており、リモートから攻撃可能な深刻な脆弱性として認識されている。

この脆弱性は認証済みのユーザーからの攻撃が可能であり、データの機密性・整合性・可用性に対して限定的な影響を及ぼす可能性がある。PHPGurukulは本脆弱性に対する修正版のリリースを検討しており、早急な対応が求められている。

PHPGurukul Pre-School Enrollment System 1.0の脆弱性詳細

SQL Injectionについて

SQL Injectionとは、Webアプリケーションの脆弱性を利用してデータベースに不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことである。以下のような特徴を持つ重大な脆弱性として認識されている。

• データベースの改ざんや情報漏洩のリスクが高い
• 入力値の検証が不十分な場合に発生しやすい
• プリペアドステートメントやエスケープ処理で対策可能

PHPGurukul Pre-School Enrollment System 1.0で発見されたSQL Injection脆弱性は、Statusパラメータの不適切な処理に起因している。この脆弱性を悪用されると、データベースの内容を改ざんされたり、機密情報が漏洩したりする可能性があるため、早急な対策が必要である。

Pre-School Enrollment Systemの脆弱性に関する考察

教育機関向けのシステムで発見された今回の脆弱性は、児童や保護者の個人情報が含まれる可能性があることから、特に慎重な対応が求められる。システム管理者は一時的な対策として、WAFの導入やアクセス制限の強化などの緩和策を検討する必要があるだろう。

PHPGurukulは今回の脆弱性に対して、入力値の検証強化やプリペアドステートメントの導入など、根本的な対策を実装することが望ましい。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、同様の脆弱性を未然に防ぐ体制を整えることが重要である。

長期的な視点では、PHPGurukulがセキュアバイデザインの考え方を取り入れ、開発プロセスそのものを見直すことも検討に値する。SQLインジェクション対策のベストプラクティスを開発ガイドラインに組み込み、開発者教育を強化することで、より安全なシステム開発が可能になるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4154」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4154, (参照 25-05-11).
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