セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-15

Netgear JWNR2000v2バージョン1.0.0.11のコマンドインジェクション脆弱性CVE-2025-4122が公開、深刻なセキュリティリスク

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Netgear JWNR2000v2の脆弱性CVE-2025-4122が公開された
• バージョン1.0.0.11にコマンドインジェクションの脆弱性あり
• sub_435E04関数のhost引数の操作が原因

Netgear JWNR2000v2の脆弱性情報公開

VulDBは2025年4月30日、Netgear JWNR2000v2ルーターの脆弱性CVE-2025-4122に関する情報を公開した。この脆弱性は、バージョン1.0.0.11に存在するコマンドインジェクションであり、深刻度レベルはMEDIUMと評価されているのだ。

脆弱性の原因は、sub_435E04関数におけるhost引数の操作にある。攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用し、コマンドインジェクションを実行できる可能性がある。VulDBユーザーである54357氏がこの脆弱性を発見し、報告したことが明らかになっている。

Netgear社には早期にこの脆弱性について連絡が行われたものの、いかなる対応もなかったと報告されている。この脆弱性に関する情報は、VulDBのウェブサイトやGitHubにも公開されている。

脆弱性詳細と関連情報

VulDB

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドをシステムに実行させる脆弱性のことだ。この脆弱性は、アプリケーションがユーザーからの入力を適切に検証・サニタイズせずに、直接システムコマンドとして実行してしまう場合に発生する。

• 入力値の検証不足
• 適切なエスケープ処理の欠如
• パラメータの不正な処理

コマンドインジェクションは、システムの乗っ取りやデータの改ざん、機密情報の漏洩など、深刻な被害につながる可能性がある。そのため、アプリケーション開発においては、入力値の検証やサニタイズを徹底することが重要だ。

CVE-2025-4122に関する考察

Netgear JWNR2000v2におけるコマンドインジェクションの脆弱性CVE-2025-4122は、ユーザーのシステムセキュリティに深刻な脅威を与える可能性がある。迅速なパッチ適用が求められるが、ベンダーからの対応がない点が懸念される。ユーザーは、ファームウェアのアップデートを待つのではなく、代替製品への移行も検討すべきだろう。

今後、同様の脆弱性が他のNetgear製品にも存在する可能性がある。Netgear社は、製品のセキュリティ対策を強化し、脆弱性情報の公開と迅速な対応を行う必要がある。また、ユーザーに対しても、セキュリティに関する啓発活動を行うべきだ。

この脆弱性の発見と公開は、セキュリティ意識の向上に貢献するだろう。しかし、脆弱性情報の公開だけでは不十分であり、ベンダーによる迅速な対応とユーザーによる適切な対策が不可欠である。セキュリティ対策は、常に最新の状態を維持することが重要だ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4122」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4122, (参照 25-05-15).
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