セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-15

XWikiのSolrスクリプトサービス脆弱性CVE-2025-32971が公開、速やかなアップデートが必要

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• XWikiのSolrスクリプトサービスに脆弱性CVE-2025-32971が発見された
• XWiki 4.5.1～15.10.12、16.0.0-rc-1～16.4.3、16.5.0-rc-1～16.7.0-rc-1に影響
• 権限チェックの不備により、スクリプト権限を持つユーザーがシステムに高負荷をかけたり、検索インデックスから一時的にドキュメントを削除できる可能性があった

XWiki Solrスクリプトサービスの脆弱性に関する報告

2025年4月30日、GitHubはXWikiプラットフォームのSolrスクリプトサービスにおける脆弱性CVE-2025-32971を公開した。この脆弱性は、XWikiの特定バージョンにおいて、Solrスクリプトサービスが権限の剥奪を適切に考慮していないことが原因である。

影響を受けるバージョンは、4.5.1から15.10.12、16.0.0-rc-1から16.4.3、16.5.0-rc-1から16.7.0-rc-1までである。攻撃者は、スクリプト権限を利用して、大量のドキュメントをインデックスに追加することでシステムに高負荷をかける、または検索インデックスから一時的にドキュメントを削除するといった攻撃を実行できる可能性があったのだ。

この脆弱性は、XWiki 15.10.13、16.4.4、16.8.0-rc-1で修正されている。利用者は速やかにこれらのバージョンにアップデートすることを強く推奨する。CVE-2025-32971は、権限管理の不備による情報漏洩やサービス妨害につながる可能性があるため、早急な対応が求められる。

影響を受けるXWikiバージョンと修正情報

GitHubセキュリティアドバイザリ

CVE-2025-32971の技術的解説

CVE-2025-32971は、XWikiのSolrスクリプトサービスにおける権限チェックの不備が原因で発生する脆弱性である。このサービスは通常、プログラミング権限を持つユーザーのみがアクセスできるようになっている。

• 権限チェックの不備
• `$xcontext.dropPermissions()`関数の考慮不足
• Velocityコード実行時の安全性の欠如

しかし、不適切なAPIを使用しているため、`$xcontext.dropPermissions()`関数によってプログラミング権限が削除された場合でも、その事実を考慮しない。そのため、スクリプト権限を持つユーザーが、意図的にシステムに高負荷をかけたり、検索結果を改ざんする可能性があったのだ。

XWikiの脆弱性CVE-2025-32971に関する考察

今回の脆弱性修正は、XWikiのセキュリティ強化に大きく貢献するだろう。迅速な対応によって、潜在的なリスクを軽減できたことは評価できる。しかし、今後、新たな脆弱性が発見される可能性も否定できない。

そのため、XWiki開発チームは継続的なセキュリティ監査とアップデートを提供し続ける必要がある。また、ユーザー側も、セキュリティアップデートを迅速に適用し、定期的なセキュリティチェックを実施することで、システムの安全性を確保する必要があるだろう。

さらに、XWikiは、権限管理システムの設計を見直し、より堅牢なセキュリティ対策を導入することで、将来的な脆弱性リスクを最小限に抑えるべきだ。ユーザー教育も重要であり、セキュリティに関するベストプラクティスを周知徹底する必要がある。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-32971」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-32971, (参照 25-05-15).
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