セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-16

D-Link DIR-619L 2.04B04のバッファオーバーフロー脆弱性CVE-2025-4452が公開、リモート攻撃の可能性

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• D-Link DIR-619L 2.04B04のバッファオーバーフロー脆弱性CVE-2025-4452が公開された
• formSetWizard2関数のcurTime引数の操作が原因で発生する
• リモートから攻撃が可能で、深刻度が高い脆弱性と評価されている

D-Link DIR-619Lのバッファオーバーフロー脆弱性に関する情報公開

VulDBは2025年5月9日、D-Link DIR-619Lルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4452に関する情報を公開した。この脆弱性は、バージョン2.04B04に存在するバッファオーバーフローであり、リモートからの攻撃が可能であることが確認されているのだ。

脆弱性の原因は、formSetWizard2関数におけるcurTime引数の操作にある。攻撃者はこの引数を操作することで、バッファオーバーフローを引き起こし、システムを制御できる可能性がある。この脆弱性は、既にサポートが終了している製品に影響するため、ユーザーは最新のファームウェアへのアップデートや機器の交換を検討する必要がある。

VulDBは、この脆弱性に関する情報を公開し、ユーザーへの注意喚起を行っている。開発元であるD-Link社にも早期にこの脆弱性について連絡済みである。しかしながら、サポート終了製品であるため、公式なパッチ提供は期待できないだろう。

この脆弱性情報は、セキュリティ専門家や研究者にとって重要な情報となる。迅速な対応と対策が求められるのだ。

脆弱性情報詳細

VulDB

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域（バッファ）の境界を超えてデータ書き込みを行う脆弱性のことだ。これは、プログラムが予期しない動作を引き起こしたり、システムクラッシュや不正なコード実行を招く可能性がある。

• データの書き込み先がメモリ領域を超える
• プログラムの異常終了やクラッシュを引き起こす
• 攻撃者による不正なコード実行を許容する

バッファオーバーフローは、様々なプログラミング言語やシステムで発生する可能性があり、セキュリティ上の重大な脅威となる。適切な入力検証やメモリ管理を行うことで、この脆弱性を防ぐことが重要だ。

CVE-2025-4452に関する考察

D-Link DIR-619L 2.04B04におけるCVE-2025-4452は、サポート終了製品への影響という点で、迅速な対応が難しい側面がある。しかし、この脆弱性の公開は、セキュリティ意識の向上や、サポート終了製品のリスク認識を高める上で重要な役割を果たすだろう。企業は、製品のライフサイクル管理を適切に行い、セキュリティアップデートの提供期間を明確にする必要がある。

今後、同様の脆弱性が他の製品でも発見される可能性がある。そのため、開発者は安全なコーディング規約を遵守し、セキュリティテストを徹底的に行う必要がある。ユーザーは、常に最新のファームウェアにアップデートし、セキュリティ対策ソフトを導入するなど、セキュリティ対策を強化することが重要だ。

この脆弱性の発見と公開は、セキュリティコミュニティ全体にとって貴重な教訓となるだろう。継続的なセキュリティ対策の重要性を改めて認識し、より安全なインターネット環境の実現に向けて努力を続ける必要がある。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4452」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4452, (参照 25-05-16).
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