セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-16

Tenda RX3ルーターの脆弱性CVE-2025-4357公開、リモートコマンドインジェクションへの対策を

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Tenda RX3ルーターの脆弱性CVE-2025-4357が公開された
• telnetコマンドインジェクションの脆弱性で、リモートから攻撃可能
• 深刻度レベルはMEDIUM、CVSSスコアは3.0～5.1

Tenda RX3ルーターの脆弱性情報公開

VulDBは2025年5月6日、Tenda RX3ルーターの脆弱性CVE-2025-4357に関する情報を公開した。この脆弱性は、/goform/telnetファイルの処理における欠陥に起因するtelnetコマンドインジェクションであることが判明している。攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用し、コマンドインジェクションを実行できるのだ。

影響を受けるのはTenda RX3ルーターのバージョン16.03.13.11_multiである。この脆弱性は、既に公開されており、悪用される可能性があるため、早急な対策が必要だ。Tenda社は、この脆弱性に関する情報を公開し、ユーザーへの対応を呼びかけている。

VulDBは、この脆弱性に関する詳細な情報を提供しており、ユーザーはVulDBのウェブサイトを参照して、最新の情報を取得することができる。この脆弱性への対策として、ファームウェアのアップデートを行うことが推奨される。

脆弱性詳細

VulDB

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、攻撃者がシステムに悪意のあるコマンドを実行させる脆弱性のことだ。この脆弱性は、ユーザーからの入力を適切に検証・サニタイズせずに、直接システムコマンドとして実行してしまうことで発生する。

• 攻撃者は任意のコマンドを実行できる
• システムの乗っ取りやデータ漏洩につながる可能性がある
• 適切な入力検証とサニタイズが重要

Tenda RX3の脆弱性では、telnetコマンドがインジェクションされるため、攻撃者はシステムの制御を奪う可能性がある。そのため、早急な対策が必要不可欠だ。

CVE-2025-4357に関する考察

Tenda RX3の脆弱性CVE-2025-4357は、IoTデバイスにおけるセキュリティの重要性を改めて示している。リモートからの攻撃が可能であるため、インターネットに接続された状態では常に危険にさらされていると言える。この脆弱性の発見と公開は、セキュリティ意識の向上に繋がるだろう。

今後、同様の脆弱性が他のIoTデバイスでも発見される可能性がある。開発者は、セキュリティを考慮した設計と実装を行う必要がある。また、ユーザーは、デバイスのファームウェアを常に最新の状態に保つことで、脆弱性への対策を行うべきだ。

さらに、IoTデバイスのセキュリティ対策に関する啓発活動の強化も重要である。ユーザーがセキュリティリスクを理解し、適切な対策を行うことで、被害を最小限に抑えることができるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4357」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4357, (参照 25-05-16).
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