Fortinet製品の深刻な脆弱性CVE-2025-32756が公開、複数製品に影響
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記事の要約
- Fortinet製品の脆弱性CVE-2025-32756が公開された
- FortiVoice、FortiRecorder、FortiMail、FortiNDR、FortiCameraの複数バージョンに影響
- リモートの認証不要の攻撃者による任意コード実行が可能
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Fortinet製品の脆弱性情報公開
Fortinet社は2025年5月13日、複数の製品における深刻な脆弱性CVE-2025-32756を公開した。この脆弱性は、スタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121)に起因し、リモートの認証不要の攻撃者による任意コードの実行を許してしまうのだ。
影響を受ける製品は、FortiVoiceバージョン7.2.0、7.0.0~7.0.6、6.4.0~6.4.10、FortiRecorderバージョン7.2.0~7.2.3、7.0.0~7.0.5、6.4.0~6.4.5、FortiMailバージョン7.6.0~7.6.2、7.4.0~7.4.4、7.2.0~7.2.7、7.0.0~7.0.8、FortiNDRバージョン7.6.0、7.4.0~7.4.7、7.2.0~7.2.4、7.0.0~7.0.6、FortiCameraバージョン2.1.0~2.1.3、2.0全バージョン、1.1全バージョンなど、多数に及ぶ。攻撃者は特別に細工されたハッシュクッキーを含むHTTPリクエストを送信することで、脆弱性を悪用できるのだ。
CVSSスコアは9.6と高く、深刻度がCRITICALと評価されている。Fortinet社は、速やかにパッチ適用などの対策を行うよう推奨している。この脆弱性を利用した攻撃は既に確認されており、早急な対応が求められる。
影響を受けるFortinet製品とバージョン
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
FortiVoice | 7.2.0、7.0.0~7.0.6、6.4.0~6.4.10 |
FortiRecorder | 7.2.0~7.2.3、7.0.0~7.0.5、6.4.0~6.4.5 |
FortiMail | 7.6.0~7.6.2、7.4.0~7.4.4、7.2.0~7.2.7、7.0.0~7.0.8 |
FortiNDR | 7.6.0、7.4.0~7.4.7、7.2.0~7.2.4、7.1.0~7.1.1、7.0.0~7.0.6、1.5.0~1.5.3、1.4.0、1.3.0~1.3.1、1.2.0、1.1.0 |
FortiCamera | 2.1.0~2.1.3、2.0全バージョン、1.1全バージョン |
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スタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121)について
CWE-121は、スタックベースのバッファオーバーフローと呼ばれる脆弱性だ。これは、プログラムがスタック領域にデータを書き込む際に、割り当てられた領域を超えて書き込んでしまうことで発生する。
- バッファオーバーラン
- メモリ破壊
- 任意コード実行
攻撃者は、この脆弱性を悪用して、プログラムの動作を改ざんしたり、任意のコードを実行したりすることができる。そのため、システム全体への深刻な影響を及ぼす可能性があるのだ。
CVE-2025-32756に関する考察
Fortinet製品における深刻な脆弱性CVE-2025-32756の発見は、企業のセキュリティ対策の重要性を改めて示している。迅速なパッチ適用と、定期的なセキュリティ監査の実施が不可欠だ。しかし、パッチ適用が遅れたり、適切な対策が講じられなかったりした場合、大規模なサイバー攻撃に繋がる可能性もあるだろう。
今後、同様の脆弱性が他の製品でも発見される可能性も否定できない。そのため、開発段階でのセキュリティコードレビューの徹底や、セキュアコーディングの教育など、開発プロセス全体を見直す必要があるだろう。また、攻撃手法の進化にも対応できるよう、継続的なセキュリティ対策の強化が求められる。
さらに、ユーザーへのセキュリティ意識向上のための啓発活動も重要だ。脆弱性情報の迅速な共有や、分かりやすい対策方法の提供によって、ユーザー自身によるセキュリティ対策の強化を促進する必要がある。これにより、企業とユーザー双方による多層的なセキュリティ体制の構築が可能となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-32756」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-32756, (参照 25-05-22). 2589
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