名鉄ら名古屋駅地区再開発計画事業化決定、2033年度1期竣工予定

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

名古屋駅地区再開発計画の事業化が決定
名鉄、名鉄都市開発、日本生命、近鉄、近鉄不動産が共同事業者
2033年度1期、2040年代前半2期竣工予定

名古屋駅地区再開発計画事業化決定

名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社は、2025年5月26日、共同で検討を進めていた「名古屋駅地区再開発計画」の事業化を決定したと発表した。この計画は、リニア中央新幹線関連プロジェクトとの整合性、空港アクセス利便性の向上、名駅南地区やささしまライブ、栄への賑わい拡大などを目指す大規模な再開発事業である。

対象地は名古屋市中村区名駅一丁目2番他、敷地面積は約32,700㎡で、延床面積は約520,000㎡の複合施設が建設される予定だ。商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナルなどの用途が計画されており、地上31階地下2階、最高高さ約172mの建物となる。

開発スケジュールは、2026年度に解体着工、2027年度に新築着工、2033年度に1期本工事竣工、2040年代前半に2期本工事竣工を予定している。世界に冠たる「スーパーターミナル・ナゴヤ」を目指し、個性と感性にあふれるランドマークの創造を目指すとしている。

計画には、3層の南北歩行者ネットワーク整備、屋上広場や屋外テラスなどの滞留空間創出、空飛ぶクルマ対応のスーパーモビリティハブ機能整備なども含まれている。

名古屋駅地区再開発計画概要

項目	詳細
事業者	名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社
対象地	名古屋市中村区名駅一丁目2番他
敷地面積	約32,700㎡
延床面積	約520,000㎡
用途	商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナル
階数	地上31階　地下2階
最高高さ	約172m
設計	株式会社日建設計、SKIDMORE, OWINGS ＆ MERRILL LLP
1期竣工予定	2033年度
2期竣工予定	2040年代前半

日建設計とSOMによる建築デザイン

本計画の建築デザインは、株式会社日建設計とSKIDMORE, OWINGS ＆ MERRILL LLP（SOM）が担当する。建物内外でアクティビティや賑わいが相互に感じられる空間形成、名古屋駅からささしまライブにつながる新たなスカイライン形成、名駅エリアの回遊性向上を図る動線の骨格を外観に表現するなど、多様な工夫が凝らされている。

歩行者ネットワークの整備
滞留空間の創出
周辺エリアへの賑わい波及

これらのデザインによって、名古屋駅周辺の都市景観が大きく変化し、魅力的な空間が創出されることが期待される。

名古屋駅地区再開発計画に関する考察

本計画は、名古屋駅周辺の活性化に大きく貢献するだろう。リニア中央新幹線開業を見据えた交通拠点の整備、多様な用途の複合施設による賑わい創出、そして魅力的な都市景観の形成は、名古屋市の発展に繋がるだろう。しかし、大規模な再開発に伴う交通渋滞や周辺環境への影響、事業費の高騰などのリスクも考慮する必要がある。

これらの問題に対しては、段階的な開発による影響の抑制、環境配慮設計の徹底、綿密な事業計画とリスク管理が重要となる。また、地域住民との十分なコミュニケーションを図り、合意形成を図ることも不可欠だ。計画の進捗状況や課題、そして地域住民との連携状況を注視していく必要がある。

今後、計画の進展に伴い、更なる詳細な情報やビジョンが公開されることが期待される。特に、周辺地域との連携や、地域社会への貢献といった点において、具体的な取り組みが示されることを期待したい。また、計画の進捗状況や課題、そして地域住民との連携状況を注視していく必要がある。