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公開：2024-08-28

CyberneXがEar-EEG技術の共同研究を開始、名古屋工業大学と横河電機が参画しXHOLOSの応用可能性を探索

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CyberneXがEar-EEGの共同研究を開始
• 名古屋工業大学と横河電機が参画
• XHOLOSの脳波データ検証と応用探索

CyberneXがEar-EEG技術の共同研究を開始

株式会社CyberneXは、名古屋工業大学および横河電機株式会社と共同で、イヤホン型脳波計XHOLOSによるEar-EEG技術の検証と応用可能性の探索に関する研究を2024年8月26日に開始した。この共同研究では、XHOLOSが取得するEar-EEGデータと従来の頭皮脳波との比較検証を行い、脳波インターフェースとしての応用可能性を明らかにすることを目指している。^[1]

CyberneXは「脳情報を日常に開放する」をミッションに掲げ、日常的な脳情報活用を目指してEar-EEGデバイスの開発を進めてきた。名古屋工業大学の船瀬客員教授は長年のBCI研究経験を活かし、本研究の中心的役割を担う。横河電機はプラントオートメーション分野のリーディングカンパニーとして、ブレインテック技術の研究と事業活用を目指している。

本共同研究の狙いは、XHOLOSのα波以外の脳波活用可能性を探ることにある。これにより、ウェルビーイング領域やプラントオートメーション領域での応用に向けた研究成果を速やかに社会実装につなげ、実用化を加速させることを目指している。CyberneXはデバイス技術開発と検証、名古屋工業大学は脳波研究の企画とディレクション、横河電機は検証フィールドの提供とソリューション開発を担当する。

Ear-EEG共同研究の概要

Ear-EEGについて

Ear-EEGとは、耳介から脳波をはじめとした生体電位を取得する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 日常的な脳波計測が可能
• 小型かつ高品質な信号取得
• 非侵襲的な脳波インターフェース技術

CyberneXが開発したイヤホン型脳波計XHOLOSは、このEar-EEG技術を応用した製品である。XHOLOSが取得するα波は医療用脳波計との高い相関性が確認されており、リラックス度計測システム「α Relax Analyzer」の供給や脳波を活用したリラクゼーションサロン「XHOLOS麻布広尾」の運営など、すでに実用化されている。

Ear-EEG共同研究に関する考察

CyberneX、名古屋工業大学、横河電機による本共同研究は、Ear-EEG技術の科学的検証と産業応用の両面から重要な意義を持つ。特に、α波以外の脳波活用可能性を探ることで、XHOLOSの応用範囲が大きく広がる可能性がある。この研究成果は、ウェルビーイングやプラントオートメーションなど、多様な分野での脳波インターフェース活用につながるだろう。

一方で、Ear-EEG技術の普及に向けては、データの精度や信頼性の確保、プライバシー保護などの課題も考えられる。これらの問題に対しては、厳密な実験プロトコルの設計や、倫理的ガイドラインの策定が必要になるだろう。また、Ear-EEG技術の社会実装を進める上では、ユーザーの受容性や長期的な使用による影響なども検討する必要がある。

今後、本研究を通じてEar-EEG技術の有用性が科学的に実証されれば、脳情報を日常的に活用する「ブレインテック」分野の発展が加速する可能性が高い。特に、非侵襲的かつ日常的に使用可能なXHOLOSのような機器は、医療やヘルスケア、教育、エンターテイメントなど幅広い分野での応用が期待できる。産学連携による本研究の成果が、日本のブレインテック産業の競争力強化につながることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「CyberneXが名古屋工業大学、横河電機とEar-EEGの可能性を探求する共同研究を開始 | 株式会社CyberneXのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000086789.html, (参照 24-08-28).

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