MIGと第一工業製薬がBrain100 studioで提携、VRとナトリード®︎で認知症予防プログラムを展開

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

MIGと第一工業製薬がパートナー契約を締結
認知症予防プログラム「Brain100 studio」を提供
脳健康VR測定とナトリード®︎の普及を目指す

MIGと第一工業製薬の認知症予防プログラム提携

MIG株式会社は第一工業製薬株式会社とパートナー契約を締結し、認知症予防を目指す「健康現役層」向けプログラム「Brain100 studio」の取扱・提供を開始した。この契約は、MIGの脳健康VR測定と第一工業製薬のカイコハナサナギタケ冬虫夏草に含まれる「ナトリード®︎」の普及拡大を図り、健康で笑顔あふれる社会の実現を目的としている。^[1]

MIGの脳健康VR測定は、VRゴーグルを用いて空間ナビゲーション脳機能を測定し、認知機能低下リスクを超早期段階で見える化するサービスだ。一方、第一工業製薬の「ナトリード®︎」は、中高年の認知機能速度と視覚的な記憶力の維持に役立つことが報告されている。両社の連携により、認知機能低下リスクの早期発見と予防を提供し、生活の質向上と健康寿命延伸の取り組みを推進する。

第一工業製薬は、京都駅前新本社での脳健康VR測定サービスの提供や、各種セミナー開催による認知症理解の促進、社内での健康経営の一環としての導入などを行う予定だ。MIGの代表取締役社長兼CEO甲斐英隆氏は、この提携により「ナトリード®︎」をMIGの「脳健康VR測定」サービス利用者に予防介入方法の一つとして紹介できるようになったことを強調している。

MIGと第一工業製薬の提携内容まとめ

項目	詳細
提携企業	MIG株式会社、第一工業製薬株式会社
提供サービス	Brain100 studio（脳健康VR測定プログラム）
主な製品	ナトリード®︎（カイコハナサナギタケ冬虫夏草由来）
目的	認知機能低下リスクの早期発見と予防
第一工業製薬の取り組み	新本社でのVR測定サービス提供、セミナー開催、社内導入

Brain100 studioの事業紹介動画はこちら

空間ナビゲーション脳機能について

空間ナビゲーション脳機能とは、人間が環境内を移動し、目的地に到達するために必要な認知能力のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

空間的な情報を処理し、記憶する能力
現在位置と目的地の関係を把握する能力
効率的な経路を計画し、実行する能力

MIGの脳健康VR測定では、この空間ナビゲーション脳機能を評価することで、認知機能低下リスクを超早期段階で見える化している。この技術は、アルツハイマー病などの認知症の初期段階で空間ナビゲーション能力が低下するという知見に基づいており、早期発見・早期介入の可能性を高めている。

認知症予防プログラムに関する考察

MIGと第一工業製薬の提携による認知症予防プログラムは、VR技術と機能性食品を組み合わせた革新的なアプローチとして評価できる。特にVRを用いた空間ナビゲーション脳機能の測定は、従来の認知機能テストよりも早期に認知機能低下のリスクを検出できる可能性があり、予防医学の観点から非常に有意義だ。また、「ナトリード®︎」との組み合わせにより、測定だけでなく具体的な予防策も提供できる点が優れている。

しかし、このようなプログラムの普及には課題も存在する。高齢者のVR技術への抵抗感や、継続的な測定・予防の動機付けなどが挙げられるだろう。これらの問題に対しては、ユーザーフレンドリーなインターフェースの開発や、測定結果の分かりやすいフィードバック、地域コミュニティと連携したサポート体制の構築などが解決策として考えられる。また、長期的な効果検証も重要な課題となるだろう。

今後は、AIを活用したパーソナライズされた予防プログラムの開発や、他の健康データ（睡眠、運動量など）との統合による総合的な健康管理システムへの発展が期待される。さらに、認知症予防に留まらず、ストレス管理や心の健康維持など、より広範な健康増進プログラムへの展開も視野に入れるべきだ。社会の高齢化が進む中、このような革新的な取り組みが健康寿命の延伸に大きく貢献することを期待したい。