エアロネクストとNewcom Groupがモンゴルでドローン血液輸送を実施、2名の命を救う快挙を達成
PR TIMES より
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記事の要約
- モンゴルでドローンによる緊急血液輸送が成功
- 国立輸血センターから3病院への定期配送を開始
- 8月から9月末までに50フライトを実施
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モンゴルでのドローン血液輸送が2名の命を救う
エアロネクストとNewcom Groupは2024年9月16日にモンゴル国ウランバートル市で実施された緊急血液輸送により2名の命が救われたことを発表した。この輸送は国立輸血センターとモンゴル国立医科大学付属モンゴル日本病院間で行われ物流専用ドローンAirTruckにより片道4.75kmを約13分で配送している。[1]
モンゴルでは慢性的な渋滞や脆弱な道路インフラが重大な社会問題となっており医療分野の物資輸送にも課題があった。この問題を解決するため2023年11月にエアロネクストとNewcom Groupは国立輸血センターとモンゴル日本病院間で自動航行による飛行を成功させている。モンゴル国民間航空庁から正式な許可を得た輸配送用途の飛行としてはモンゴル国初の試みだった。
2024年8月からは国立輸血センターから市内3つの病院への血液のドローン配送の実運用がスタートしている。緊急対応だけでなく従来救急車両で行われていた輸血用血液の配送の一部をドローンで実施しており8月から9月末までですでに50フライトを実施した。今後もモンゴルの社会課題やニーズに沿った新スマート物流SkyHubTMの構築による社会インフラの整備を推進していく方針だ。
モンゴルでのドローン血液輸送サービスの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施企業 | エアロネクスト、Newcom Group |
使用ドローン | 物流専用ドローンAirTruck |
輸送距離 | 片道4.75km |
輸送時間 | 約13分 |
実運用開始日 | 2024年8月 |
対象病院 | モンゴル日本病院、アムガラン病院、第一母子センター |
実施フライト数 | 50フライト(8月〜9月末) |
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新スマート物流SkyHubTMについて
新スマート物流SkyHubTMとは、エアロネクストとセイノーHDが共同開発した既存の陸上輸送とドローン物流を繋ぐ新しい物流システムのことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 地上と空のインフラを接続し、いつでもどこでもモノが届く仕組み
- ドローンデポTMを拠点に、車とドローンを配送手段として活用
- SkyHubTMTMSをベースに、多様なサービスを展開可能
新スマート物流SkyHubTMは、オープンかつ標準化されたプラットフォームを通じて、SkyHubTMDelivery(買物代行)、SkyHubTMEats(フードデリバリー)、SkyHubTMMedical(医薬品配送)など、地域の課題やニーズに合わせたサービスを提供している。日本では2024年9月末現在、10の自治体で社会実装が開始されており、モンゴルでの血液輸送サービスもこのシステムの一環として位置付けられている。
ドローンによる医療物資輸送に関する考察
ドローンによる医療物資輸送の最大の利点は、渋滞や道路状況に左右されない迅速な配送が可能になる点だ。モンゴルの事例では、わずか13分で4.75kmの距離を輸送しており、緊急時の対応力が大幅に向上している。また、定期的な血液配送にもドローンを活用することで、医療リソースの効率的な分配と管理が可能になるだろう。
しかし、ドローンによる医療物資輸送には課題も存在する。気象条件によっては飛行が制限される可能性があり、悪天候時の代替手段の確保が必要だ。また、ドローンの故障や通信障害時のバックアップシステムの構築も重要な課題となる。これらの問題に対しては、AIを活用した気象予測システムの導入や、複数のドローンを同時運用するリダンダンシーの確保などが解決策として考えられる。
今後は、輸送可能な医療物資の種類や量の拡大、より長距離の輸送ルートの確立が期待される。さらに、ドローン輸送と既存の陸上輸送を効率的に組み合わせたハイブリッド型の物流システムの構築も重要だ。新スマート物流SkyHubTMのような統合的なプラットフォームの発展により、医療物資輸送の革新がさらに加速することが期待される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「モンゴル国ウランバートル市で輸血センターと病院間のドローンによる緊急対応の輸血用血液輸送で2名の命が救命 | 株式会社エアロネクストのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000032193.html, (参照 24-10-11).
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