クレサヴァとランデオが衣類再資源化のCIRCULAR FARM事業で提携、2025年春に北海道苫小牧市で農場併設へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

クレサヴァ株式会社は衣類の循環型テクノロジーCIRCULAR FARMの展開に向け、株式会社Landeoと2024年11月18日に事業提携を開始した。この提携により衣類の回収事業が本格稼働し、年間約50万トンにも及ぶ衣類の大量廃棄問題の解決に向けた取り組みが加速することになった。^[1]

CIRCULAR FARMは衣類を分別せずにすべてを再資源化することができ、破砕・粉砕処理後に独自設計の炭化装置で処理を行うことで有害物質を安全に除去することが可能である。焼却時と比較してCO2排出量を約80%削減できるため、環境負荷の大幅な軽減にも貢献することができるだろう。

クレサヴァは2028年までに国内の年間衣類廃棄量の10%にあたる約5万トンの処理能力を目標に掲げている。衣類から作られた炭化物は土壌改良材として活用され、持続可能な農業に寄与する貴重な資源として循環することが期待されている。

項目	詳細
処理方式	天然繊維や化学繊維など様々な衣類を分別せずに処理可能
環境負荷	従来の焼却処理と比較してCO2排出量を約80%削減
目標処理量	2028年までに年間約5万トン（国内衣類廃棄量の10%）
循環モデル	衣類から土壌改良材を生成し持続可能な農業に活用
今後の展開	2025年春に北海道苫小牧市で農場併設予定

炭化装置とは物質を高温で加熱し炭素を主成分とする物質に変換する設備のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

CIRCULAR FARMの炭化装置は独自設計により衣類の再資源化に特化した性能を実現している。天然繊維や化学繊維など様々な素材を分別せずに処理できる特徴があり、従来のリサイクル手法における分別の手間やコストの課題を解決することが可能だ。

CIRCULAR FARMの最大の利点は衣類を分別せずに処理できる点と処理後の資源が農業に活用できる点である。従来のリサイクルでは素材ごとの分別が必要であり、処理コストや手間が課題となっていたが、CIRCULAR FARMではその課題を解決することが可能だ。

一方で事業の拡大に向けては回収システムの整備や認知度向上が必要となるだろう。特に一般消費者からの衣類回収を効率的に行うためには、自治体との連携や回収拠点の増設など、インフラ面での整備が不可欠である。

また土壌改良材としての品質管理や効果検証も重要な課題となる。農業分野での活用を進めるためには、土壌改良材としての安全性や有効性を科学的に実証し、農家からの信頼を獲得する必要があるだろう。

^ PR TIMES. 「衣類の再資源化に向けて”CIRCULAR FARM”回収事業をスタート　クレサヴァとランデオが事業提携 | クレサヴァ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000083355.html, (参照 24-11-20).

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