広島県三原市と「いこーよ」がオープンデータ連携、子育て支援と地域活性化を強化

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

広島県三原市と「いこーよ」が連携開始
オープンデータを活用し子育て支援を強化
「いこーよ」に三原市の施設情報を掲載

広島県三原市と「いこーよ」のオープンデータ連携

アクトインディ株式会社は、2024年8月より広島県三原市と子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」の連携を開始した。この連携により、三原市の「子どもとおでかけ向け」施設のオープンデータが「いこーよ」のサイトおよびスマホ向けアプリに掲載されることになった。データは無料で利用可能で、情報欄にはオープンデータを使用している旨が明記される。^[1]

この連携の目的は、「いこーよ」の高い普及率と豊富な情報量を活用し、三原市の子育て支援や地域活性化をサポートすることにある。「いこーよ」は現在、子育て層の約8割が利用し、全国98,000件以上の施設情報と80,000件以上の口コミを掲載する国内最大級の子どもとお出かけ情報サイトとなっている。

アクトインディでは、他の自治体のオープンデータも「いこーよ」に取り込み、利用・掲載を進めている。「いこーよ」に掲載することで、多くのユーザーが自治体のオープンデータを閲覧し、紹介されている施設やイベントを利用することにつながる。これにより、オープンデータの活用促進と地域の子育て支援の強化が期待される。

広島県三原市と「いこーよ」の連携内容まとめ

	連携内容	目的	効果
概要	三原市のオープンデータを「いこーよ」に掲載	子育て支援、地域活性化	情報アクセス向上、利用促進
対象データ	子どもとおでかけ向け施設情報	親子向け情報の充実	地域資源の可視化
提供方法	サイトとスマホアプリに掲載	多様な利用者へのアプローチ	情報伝達の効率化
利用条件	無料で利用可能	情報の広範な普及	子育て世帯の支援強化

オープンデータについて

オープンデータとは、行政機関や民間団体が保有する公共性の高いデータを、誰もが自由に利用、再配布できる形で公開することを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

二次利用が可能で、加工や再配布が自由
機械判読可能な形式で提供される
商用利用を含む幅広い用途での活用が可能

オープンデータの公開は、行政の透明性向上や市民参加の促進、新たなビジネスやサービスの創出に寄与する。特に自治体のオープンデータは、地域の特性や課題を反映した貴重な情報源となり、民間企業や市民団体による地域課題解決や新サービス開発の基盤となることが期待される。

広島県三原市と「いこーよ」の連携に関する考察

広島県三原市と「いこーよ」の連携は、オープンデータの活用による子育て支援の新たなモデルケースとなる可能性がある。自治体の持つ正確かつ最新の情報と、民間サービスの高い利便性や広範な利用者層を組み合わせることで、より効果的な情報発信と地域活性化が実現できるだろう。今後は、他の自治体でも同様の取り組みが増加し、地域に根ざした子育て支援の充実につながることが期待される。

一方で、オープンデータの質と量の維持・向上が課題となる可能性がある。自治体側には定期的なデータ更新と精度向上の負担が生じ、「いこーよ」側にはデータの適切な管理と表示方法の工夫が求められる。さらに、個人情報保護とデータ活用のバランスを取ることも重要な課題となるだろう。これらの課題を克服し、持続可能な連携モデルを確立することが、この取り組みの成功の鍵を握るとみられる。

将来的には、オープンデータの活用範囲を子育て支援以外の分野にも拡大することが考えられる。例えば、観光情報や防災情報など、地域の多様なデータを「いこーよ」のプラットフォームで統合的に提供することで、より包括的な地域サービスの実現につながる可能性がある。このような展開により、オープンデータを軸とした官民連携の新たな形が生まれ、地域社会のデジタル化と活性化が一層進展することが期待される。