伊勢市がTNR活動と猫の不妊去勢手術推進事業のクラウドファンディングを開始、地域トラブル防止と動物愛護の両立へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

伊勢市がTNR活動のクラウドファンディングを開始
野良猫の不妊去勢手術を推進し地域トラブル防止へ
TNR活動費用と飼い猫の手術助成に活用予定

伊勢市のTNR活動と不妊去勢手術推進事業

伊勢市は地域のトラブル防止と野良猫の繁殖抑制を目的とし、TNR活動を含む猫の不妊去勢手術推進事業のクラウドファンディングを2024年11月29日に開始した。TNR活動では捕獲した野良猫に不妊去勢手術を施し、手術後は耳先をV字にカットして目印とする仕組みを採用しており、手術を受けた猫は耳の形が桜の花びらに似ていることから「さくらねこ」と呼ばれているのだ。^[1]

寄附金は野良猫のTNR活動に関連する手術費用や捕獲に必要な物品の購入費用、飼い猫の不妊去勢手術助成金として活用される予定となっている。本プロジェクトはふるさと納税型クラウドファンディングとして実施され、寄附金控除の対象となるが返礼品は提供されないことが特徴だ。

また伊勢市では本事業以外にもインクルーシブスポーツの普及や子どもたちの学習支援に関する2件のふるさと納税型クラウドファンディングを同時に実施している。TNR活動と不妊去勢手術推進事業は3年目の取り組みとなり、充実した活動の継続を目指すものである。

TNR活動の詳細情報

項目	詳細
事業名	TNR活動、猫の不妊去勢手術推進事業
実施主体	伊勢市
開始日	2024年11月29日
寄附金使途	TNR活動関連経費、飼い猫等の不妊去勢手術助成金
特徴	ふるさと納税型クラウドファンディング、寄附金控除対象

TNR活動への寄附はこちら

TNRについて

TNRとは「Trap（捕獲）」「Neuter（不妊去勢手術）」「Return（元の場所に戻す）」の略称であり、野良猫の個体数を適切に管理するための活動方法を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

野良猫を人道的に捕獲し不妊去勢手術を実施
手術後は元の生活圏に戻し、地域との共生を図る
耳先のV字カットで手術済みの個体を識別

TNR活動は地域における野良猫の繁殖を抑制し、無秩序な増加による地域トラブルを防止する効果がある。伊勢市ではこの活動を3年間継続して実施しており、より充実した取り組みとするためクラウドファンディングを活用している。

TNR活動に関する考察

TNR活動を通じた野良猫の個体数管理は、動物愛護の観点からも地域社会との調和の面からも重要な取り組みである。伊勢市が3年目の事業としてクラウドファンディングを実施することは、継続的な支援体制の構築と地域住民の理解促進につながるだろう。

一方で長期的な課題として、活動資金の安定的な確保や地域全体での取り組みの拡大が必要となってくる。TNR活動の効果を最大限に引き出すためには、市民ボランティアの育成や獣医師会との連携強化など、支援の輪を広げていく必要があるだろう。

今後は不妊去勢手術後のケアや一時保護施設の整備など、総合的な支援体制の確立が求められる。地域猫活動としての展開や飼い主のいない猫の譲渡推進など、より包括的な取り組みへと発展することが期待される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「不幸な命をこれ以上増やさないために－伊勢市のＴＮＲ活動、猫の不妊去勢手術推進事業への寄附をお願いします | 伊勢市のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000079832.html, (参照 24-11-30).

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