【CVE-2024-6820】IrfanView 4.66 64bitにAWDファイル解析の脆弱性、リモートコード実行のリスクが発覚
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記事の要約
- IrfanViewのAWDファイル処理に脆弱性が発見
- リモートコード実行の危険性が確認
- バッファオーバーフロー型の脆弱性に注意
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IrfanView 4.66 64bitのAWDファイル解析における脆弱性
Zero Day Initiativeは2024年11月22日、IrfanView 4.66 64bitにおけるAWDファイル解析時のリモートコード実行の脆弱性【CVE-2024-6820】を公開した。この脆弱性はバッファの終端を超えた書き込みを引き起こす可能性があり、攻撃者によって任意のコード実行につながる危険性が指摘されている。[1]
この脆弱性の深刻度はCVSS v3.0で7.8(High)と評価されており、攻撃の成立には特別な権限は不要だがユーザーの操作が必要となっている。攻撃者は悪意のあるページの閲覧やファイルを開かせることで、現在のプロセスのコンテキストでコードを実行できる可能性があるだろう。
Zero Day InitiativeはこのバグをZDI-CAN-23232として追跡しており、ユーザーの適切な入力値の検証が行われていないことが原因とされている。この問題は割り当てられたバッファの終端を超えた書き込みを引き起こし、深刻なセキュリティリスクとなっている。
IrfanViewの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-6820 |
影響を受けるバージョン | IrfanView 4.66 64bit |
深刻度 | CVSS v3.0:7.8(High) |
脆弱性の種類 | Out-of-bounds Write(CWE-787) |
攻撃条件 | ユーザーの操作が必要 |
報告機関 | Zero Day Initiative |
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Out-of-bounds Writeについて
Out-of-bounds Writeとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域の範囲を超えてデータを書き込もうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- バッファオーバーフローを引き起こす可能性
- メモリ破壊によるプログラムの異常動作
- 任意のコード実行につながる危険性
IrfanViewの脆弱性では、AWDファイルの解析時にユーザーが提供したデータの検証が適切に行われていないことが原因となっている。この脆弱性を悪用された場合、攻撃者は現在のプロセスのコンテキストでコードを実行できる可能性があり、システムのセキュリティが著しく損なわれる危険性がある。
IrfanViewの脆弱性対策に関する考察
IrfanViewの開発者には早急なセキュリティアップデートの提供が求められており、特にAWDファイル解析時のバッファ管理を改善する必要がある。ユーザーの入力値に対する適切な検証メカニズムを実装することで、バッファオーバーフローを防ぐことができるだろう。
今後のバージョンでは、メモリ安全性を重視した設計が重要となってくるため、バウンダリチェックの強化やセーフな文字列操作の採用が望まれる。また、AWDファイルのパース処理における入力値の検証を厳格化し、想定外のデータ構造に対する耐性を高めることが必要である。
長期的な対策として、静的解析ツールの導入やセキュリティテストの強化も検討すべきだ。特にファイルフォーマット処理に関する包括的なセキュリティレビューを実施し、同様の脆弱性が他の箇所で発生していないか確認する必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-6820, (参照 24-12-04).
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