セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-04

GoogleがWorkspaceにPolicy visualizationを一般提供開始、DLPやTrust Rulesによる制限を可視化し安全性が向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• GoogleがPolicy visualizationの一般提供を開始
• DLPやTrust Rulesによる制限をユーザーに明示
• Google Docs、Sheets、Slides、Vids、Drive全体で利用可能

Google WorkspaceにPolicy visualizationが一般提供開始

Googleは2024年12月2日、Google Docs、Sheets、Slides、Vids、Driveに対してPolicy visualizationの一般提供を開始した。以前からベータ版として提供されていたPolicy visualizationは、DLPやTrust Rulesなどのポリシーによって制限された操作を、シールドアイコンとサイドパネルを通じてユーザーに明確に表示する機能となっている。^[1]

新機能は、ドキュメントやスプレッドシート、スライド、ファイルに対して適用されているデータ保護制御による操作制限をユーザーに明示することで、セキュリティ意識の向上に寄与している。ユーザーはシールドアイコンやファイルメニューから制限内容を確認できるようになったのだ。

また、本機能の展開は段階的に行われ、Rapid Releaseドメインでは2024年12月2日から最大15日間かけて、Scheduled Releaseドメインでは2025年1月6日から1-3日間で完了する予定となっている。すべてのGoogle Workspaceユーザーに加え、個人向けGoogleアカウントユーザーも利用可能だ。

Policy visualizationの機能まとめ

DLPについて

DLPとはData Loss Prevention（データ損失防止）の略称で、機密情報や個人情報などの重要なデータが組織外部に流出することを防ぐためのセキュリティ技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• データの検出と分類による自動保護
• ポリシーベースのアクセス制御
• 情報漏洩リスクの可視化と防止

GoogleのDLPはGoogle Workspaceにおいて、管理者が設定したポリシーに基づいてドキュメントやファイルの共有制限を自動的に適用することが可能である。Policy visualizationによってDLPの制限内容が明確に表示されることで、ユーザーは意図しない情報漏洩を防ぐことができるようになっている。

Policy visualizationに関する考察

Policy visualizationの一般提供開始は、組織のセキュリティ管理において重要な一歩となっている。DLPやTrust Rulesによる制限を視覚的に表示することで、ユーザーは自身の操作がポリシーに違反していないかを即座に確認できるようになり、情報漏洩のリスクを大幅に軽減することが可能となったのだ。

今後の課題として、複数のポリシーが重複して適用された場合の表示方法や、ポリシー違反を未然に防ぐための予防的な通知機能の実装が考えられる。ユーザーインターフェースの改善やポリシー設定の柔軟性向上など、さらなる機能拡充にも期待が高まっているところだ。

また、Policy visualizationの展開は、セキュリティとユーザビリティの両立という観点からも重要な意味を持っている。セキュリティ制限の可視化によって、ユーザーは業務効率を維持しながら適切なセキュリティ対策を実施できるようになるだろう。

参考サイト

1. ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Now generally available: Policy visualization across Google Docs, Sheets, Slides, Vids and Drive 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2024/12/policy-visualization-generally-available.html, (参照 24-12-04).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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