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STマイクロエレクトロニクスが車載用パワーマネージメントIC「SPSB100」を発表、柔軟な電源管理機能で自動車の安全性向上に貢献

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

STマイクロエレクトロニクスが車載用パワーマネージメントIC「SPSB100」を発表、柔軟な電源管理機能で自動車の安全性向上に貢献

PR TIMES より


記事の要約

  • STがパワーマネージメントIC「SPSB100」を発表
  • 車載用マイコン向けに柔軟な電源管理機能を実現
  • 起動シーケンスと出力電圧の調整が可能に

SPSB100によるパワーマネージメントの進化

STマイクロエレクトロニクスは車載用マイコン向けの柔軟性のあるパワーマネージメントIC「SPSB100」を2024年12月25日に発表した。SPSB100は起動シーケンスをプログラム可能で、出力電圧や電流範囲をシステム要件に合わせて微調整できることから、ゾーン制御ユニットやボディ制御モジュールなど車両全体での活用が期待される。[1]

SPSB100は3つのスイッチング降圧コンバータと2つのリニアレギュレータを搭載し、システムマイコンへの電圧レール供給と外部ペリフェラル負荷への給電を実現している。2つの降圧コンバータは選択可能な出力電圧で最大3Aを供給し、3つ目の降圧コンバータは複数の電圧オプションで最大6Aを供給することが可能だ。

不揮発性メモリを内蔵したSPSB100は、出力電圧値と起動シーケンスを保存できる機能を備えており、SPIポートによる動作設定や制御、診断にも対応している。また、静止電流を40µA未満に抑えるディープスリープモードを搭載し、ISO 26262機能安全規格に準拠したASIL要件を満たすアプリケーション向けのドキュメントも提供されている。

SPSB100の主要機能まとめ

機能 詳細
降圧コンバータ1・2 出力電圧3.3V/5V/6.5V、最大3A出力
降圧コンバータ3 出力電圧0.98V~3.3V、最大6A出力
リニアレギュレータ 5V固定出力で最大120mA、3.3V/5Vトラッキング可能
保護機能 過電流検出、電流制限、ソフトスタート回路搭載
価格 1000個購入時約2.40ドル

パワーマネージメントICについて

パワーマネージメントICとは、電子機器の電源管理を行う集積回路のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 電圧変換と電力供給の制御を一つのチップで実現
  • 過電流保護や温度保護などの安全機能を統合
  • 省電力モードによる効率的な電力管理が可能

車載用パワーマネージメントICは、車両の電子システムに安定した電力を供給する重要な役割を担っている。STマイクロエレクトロニクスのSPSB100は、コールドクランクパルスやスタートストップ操作時の電力安定化機能を備え、車両の安全性と信頼性の向上に貢献することが期待される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「STマイクロエレクトロニクス、車載用マイコン向けの設定可能なパワー・マネージメントICを発表 | STマイクロエレクトロニクスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001427.000001337.html, (参照 24-12-27).

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