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アイホンとPacPortが次世代型宅配システム「Pabbit」を共同開発、佐川急便のオートロック物件向け置き配サービスが試験的に利用可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • アイホンとPacPort、次世代型宅配システム「Pabbit」を共同開発
  • 佐川急便のオートロック物件での置き配サービスが試験的に利用可能に
  • 伝票番号や荷物情報を照合してオートロックを解錠する仕組みを実現

佐川急便がオートロック物件での置き配サービスを試験導入

アイホンとPacPortは2024年12月25日、両社が共同開発した次世代型宅配システム「Pabbit」において佐川急便の置き配サービスが試験的に利用可能になったことを発表した。このシステムは集合住宅用インターホンシステムdearisやPATMOα、オートロック解錠用専用端末Pabbit Liteと連携することで、伝票番号や荷物情報を照合して認証する仕組みを実現している。[1]

Pabbitを搭載したインターホンおよび端末が設置されたマンションやアパートにおいて、佐川急便のWebサービス「スマートクラブ」および佐川急便LINE公式アカウントを通じてオートロック物件での玄関前までの置き配サービスを利用できるようになった。このシステムによって、宅配ロッカーがない場合や満杯時の再配達を大幅に削減することが期待されている。

アイホンは医療・福祉施設向けナースコールなどの製造販売を手がける企業で、PacPortは2018年5月に設立された宅配業界のIT化を推進するベンチャー企業である。両社は配送効率を向上させることで環境負荷を低減し、社会課題の解決にも取り組んでいく方針を示している。

次世代型宅配システム「Pabbit」の特徴まとめ

項目 詳細
対応インターホン dearis・PATMOα
専用端末 Pabbit Lite
利用可能サービス スマートクラブ、佐川急便LINE公式アカウント
認証方式 伝票番号・荷物情報による照合認証
主な利点 玄関前までの置き配が可能、再配達削減

置き配サービスについて

置き配とは、受取人が不在時に指定された場所に荷物を置いて配達を完了するサービスのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 受取人の立会いが不要で時間を気にせず配達が完了
  • 再配達の削減により配送効率が向上
  • 非対面での受け取りが可能で感染症対策にも有効

オートロック設備のある集合住宅では、宅配ロッカーへの投函ができない場合や設備がない場合は再配達となっていた。Pabbitによって玄関前までの配達が可能になることで、マンションやアパートの居住者にも新たな受け取り方の選択肢が提供されるようになったのだ。

次世代型宅配システム「Pabbit」に関する考察

アイホンとPacPortが共同開発した次世代型宅配システム「Pabbit」は、深刻化する再配達問題に対する画期的なソリューションとして期待できる。オートロック物件の居住者が置き配サービスを利用できるようになることで、配達員の労働負荷軽減と環境負荷の低減という社会課題の解決にも貢献するだろう。

一方で、マンションやアパートでの置き配には防犯面での懸念も存在する。インターホンや専用端末の設置コストや、配達時の認証システムの安定性確保など、サービスの本格展開に向けてはいくつかの課題が残されていることも事実だ。

今後は試験運用の結果を踏まえたシステムの改善や、他の宅配業者への展開も視野に入れた機能拡充が望まれる。置き配サービスの標準化によって、より多くの集合住宅居住者が便利な配達サービスを享受できる環境が整備されることを期待したい。

参考サイト

  1. ^ アイホン株式会社. 「次世代型宅配システム「Pabbit」で佐川急便がオートロック物件の「置き配」対応を可能に|新着情報|アイホン株式会社」. https://www.aiphone.co.jp/docs/news/202412251190.html, (参照 24-12-26).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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